えーと、久しぶりに授業の話を書きたいと思います。
1年生は殆ど必修しか取らない人が多いのですが、私の場合は意図的に選択科目を多く取ったため、
2年目は随分ラクチンです。
学校によって仕組みが違うのですが、Whartonの場合は2年間で19単位取れば卒業出来るので、
1年目に12.5単位も取ってしまった私は、2年目は6.5単位でOKというわけです。
今学期(Q1/Q2)に履修した授業は、以下の4つです。
① Sports Business Management (MGMT815)
MLBやNBA、NFL、NHLといったプロスポーツについて、ビジネスの観点から学ぶ授業です。
プロスポーツは、各チームが独立して経営しているわけですが、試合は敵チームがあって
初めて出来るわけで、リーグ全体として繁栄していく必要があります。
なので、あるチームがブッチぎりで勝たないよう(リーグ戦が盛り上がるよう)、
収益分配制度、サラリーキャップ制度(人件費の上限を設定)など、プロスポーツ独自の
仕組みが必要となってきます。
こういった制度は、「どうせ収益を上げても他チームに分けなきゃいけないなら、
真面目にやっても損だよねー。」と、各チームのモチベーションが下がるリスクがあり、
どうやってバランスを取るかが難しいポイントです。
・・・てな具合に、プロスポーツ特有の経営トピックを取り上げる、
ちょっと変わりダネの授業です。個人的には興味深く、面白い授業でした。
② Managerial Decision Making (OPIM690)
学期の前半は、「行動経済学」の授業でした。
行動経済学とは、特に心理学的な側面から経済を分析する学問です。
例えば、
・同じ200円分の得でも、100円分の得を2回分けてもらった方がうれしい。
・1,000円の商品に対する100円の値引きよりも、次回使える100円券を好む人が多い。
・価格がA, B, Cと3種類の選択肢がある場合は、真ん中のBを選ぶ人が多い。
などなど。「ホンマでっか?」という胡散臭い話もありましたが、
こういった傾向を意識することで、プロモーションや商品開発に活かせるかもしれません。
後半は、データに基づいて経営の意思決定をするにあたり、
間違え易いポイントが色々あるから気をつけましょうねっていう話でした。
例えば、あるチラシの効果測定をする際に、チラシを見た人と見ていない人の売上を
比べても駄目ですよ、とか。チラシを見る人は、元々興味があるから見ているわけで、
純粋にチラシの効果だけで売上が高いとは言えないわけです。
(チラシが無くても、その人たちは沢山買うかもねってことです。)
所々「ふーん」「へぇー」って感じで、面白い授業でした。
③ Pricing Strategy (MKTG754)
文字通り、プライシング(価格)戦略の授業です。
Price Sensitivity, Pricing Psychology, Non linear Pricing, Channel Pricing
といったプライシングに関わる基本トピックを学んでいきます。
講義の内容については、面白くない定量的な計算問題の比重が少し多めで、
定性的な部分でも新たな学びはあまり多くありませんでした。
一方で、グループ課題のレポートは、チームメンバーに恵まれたこともあり刺激的でした。
「プライシングに関わるトピックを何か選んで分析しなさい。」というお題なのですが、
うちのチームは最近流行の「ペニーオークション」を分析しました。
メンバーとのミーティングでは面白い議論が出来ましたし、チームとして作業の進め方も
効率的でした。結果としてアウトプットも満足の行くものとなり、大満足です!
④ Venture Capital and Entrepreneurial Management (MGMT804)
ベンチャーキャピタル(VC)に関する授業です。
VC投資にあたり、VCファンド/起業家双方の視点から、何が争点になるかを学びます。
例えば、VCファンドは大きな投資リターンを得たいので、安い株価で多くの株数を
保有したいのですが、起業家から見ると取り分が減ってしまうので面白くありません。
また、取締役の数や経営の意思決定についても、どの程度の権限をVCファンドが持つか
大きな交渉ポイントになります。
授業では、それらをケーススタディーをベースに学んでいき、最後はVCファンド側と
起業家側に分かれて交渉のロールプレイを行ないました。ロールプレイをすることで、
授業で学んだことを擬似的に経験することができ、大変勉強になりました。
但し、大変厳しい教授で、膨大な量の課題が出される上にテストまであります。
更に、授業中もコールドコールで生徒を詰めまくります。私もやられました。
というわけで、生徒からの評判は最悪ですが、残念ながら(?)最も学びの多かった
授業ではあります。
以上、今学期の振り返りでした。
気付けば、MBAも残すところたったの1学期!!ガーン。
最後だし、来学期こそは真面目に勉強しよう。。。
1年生は殆ど必修しか取らない人が多いのですが、私の場合は意図的に選択科目を多く取ったため、
2年目は随分ラクチンです。
学校によって仕組みが違うのですが、Whartonの場合は2年間で19単位取れば卒業出来るので、
1年目に12.5単位も取ってしまった私は、2年目は6.5単位でOKというわけです。
今学期(Q1/Q2)に履修した授業は、以下の4つです。
① Sports Business Management (MGMT815)
MLBやNBA、NFL、NHLといったプロスポーツについて、ビジネスの観点から学ぶ授業です。
プロスポーツは、各チームが独立して経営しているわけですが、試合は敵チームがあって
初めて出来るわけで、リーグ全体として繁栄していく必要があります。
なので、あるチームがブッチぎりで勝たないよう(リーグ戦が盛り上がるよう)、
収益分配制度、サラリーキャップ制度(人件費の上限を設定)など、プロスポーツ独自の
仕組みが必要となってきます。
こういった制度は、「どうせ収益を上げても他チームに分けなきゃいけないなら、
真面目にやっても損だよねー。」と、各チームのモチベーションが下がるリスクがあり、
どうやってバランスを取るかが難しいポイントです。
・・・てな具合に、プロスポーツ特有の経営トピックを取り上げる、
ちょっと変わりダネの授業です。個人的には興味深く、面白い授業でした。
② Managerial Decision Making (OPIM690)
学期の前半は、「行動経済学」の授業でした。
行動経済学とは、特に心理学的な側面から経済を分析する学問です。
例えば、
・同じ200円分の得でも、100円分の得を2回分けてもらった方がうれしい。
・1,000円の商品に対する100円の値引きよりも、次回使える100円券を好む人が多い。
・価格がA, B, Cと3種類の選択肢がある場合は、真ん中のBを選ぶ人が多い。
などなど。「ホンマでっか?」という胡散臭い話もありましたが、
こういった傾向を意識することで、プロモーションや商品開発に活かせるかもしれません。
後半は、データに基づいて経営の意思決定をするにあたり、
間違え易いポイントが色々あるから気をつけましょうねっていう話でした。
例えば、あるチラシの効果測定をする際に、チラシを見た人と見ていない人の売上を
比べても駄目ですよ、とか。チラシを見る人は、元々興味があるから見ているわけで、
純粋にチラシの効果だけで売上が高いとは言えないわけです。
(チラシが無くても、その人たちは沢山買うかもねってことです。)
所々「ふーん」「へぇー」って感じで、面白い授業でした。
③ Pricing Strategy (MKTG754)
文字通り、プライシング(価格)戦略の授業です。
Price Sensitivity, Pricing Psychology, Non linear Pricing, Channel Pricing
といったプライシングに関わる基本トピックを学んでいきます。
講義の内容については、面白くない定量的な計算問題の比重が少し多めで、
定性的な部分でも新たな学びはあまり多くありませんでした。
一方で、グループ課題のレポートは、チームメンバーに恵まれたこともあり刺激的でした。
「プライシングに関わるトピックを何か選んで分析しなさい。」というお題なのですが、
うちのチームは最近流行の「ペニーオークション」を分析しました。
メンバーとのミーティングでは面白い議論が出来ましたし、チームとして作業の進め方も
効率的でした。結果としてアウトプットも満足の行くものとなり、大満足です!
④ Venture Capital and Entrepreneurial Management (MGMT804)
ベンチャーキャピタル(VC)に関する授業です。
VC投資にあたり、VCファンド/起業家双方の視点から、何が争点になるかを学びます。
例えば、VCファンドは大きな投資リターンを得たいので、安い株価で多くの株数を
保有したいのですが、起業家から見ると取り分が減ってしまうので面白くありません。
また、取締役の数や経営の意思決定についても、どの程度の権限をVCファンドが持つか
大きな交渉ポイントになります。
授業では、それらをケーススタディーをベースに学んでいき、最後はVCファンド側と
起業家側に分かれて交渉のロールプレイを行ないました。ロールプレイをすることで、
授業で学んだことを擬似的に経験することができ、大変勉強になりました。
但し、大変厳しい教授で、膨大な量の課題が出される上にテストまであります。
更に、授業中もコールドコールで生徒を詰めまくります。私もやられました。
というわけで、生徒からの評判は最悪ですが、残念ながら(?)最も学びの多かった
授業ではあります。
以上、今学期の振り返りでした。
気付けば、MBAも残すところたったの1学期!!ガーン。
最後だし、来学期こそは真面目に勉強しよう。。。