雨降って爺ぃ固まる | かまだりょうへいの果てなき旅路

かまだりょうへいの果てなき旅路

職業フリーター、映画作家を目指すかまだりょうへいは悩んでした

「このままじゃいけないッ」

心機一転ブログを一新、しかし内容はそれほど進化していない

それでも温かい目で見てもらいたい。絶対恩は恩で返しますッ(……たぶん)

毎週火曜日、土曜日更新予定

「今日はほんまめっさ雨降っとるなぁ」

「ほんまやなぁ」

「こういう雨見ると、“のわぁる”を思い出すわ」

「なんやねん、“のわぁる”って」

「“のわぁる”は、“のわぁる”やがな、どっしゃぶりん中傘もささんと夜道を歩くんやがな」

「そんなんしたら濡れるやんか」

「やから“はっと”と“ろんぐこぉと”をしっかり着とくんやがな。“はっと”から滝のように流れる雨粒……をとこやでぇ」

「をとこ?」

「知らんか? 『ぶれぇどらんなぁ』あれがそうやがな」

「“はりそん・ふぉおど”か……わしあの人見ると、『えあふぉおす・わん』と『しゃるうぃ・だんす』思い出すんや」

「また“まぬぃあっく”やなぁ……『すたぁ・をぉず』とか『いんでぃ・じょぉんず』とかあるやろ、それに最後のはそれ“りちゃぁど・ぎや”と間違えてないんか? 白髪で親父ってとこはあってるけどんな……いや、それにしてもものごっつい雨やな、こういう雨ん日はどっかで殺人事件が起こってんのや」

「また急に話変えんなぁ」

「めっさ金持ちのだちが南海の孤島っちゅうとこの別荘に“ばかんす”って連れてってくれるんやけど、そこに偶然おった殺人鬼が逃げてくるんや、で、大雨で逃げようにも船が出ぇへん、で、ついに殺人事件が起こるんや、で……」

「わしそれ「金田一少年の事件簿」かんかで見たことあるわ、で」

「で、でや」

「で?」

「で?」

「でや、どうなるんや」

「“はりそん”が“れぷりきゃんと”なんや」

「そうか……にしても雨はよやまんかなぁ、“ぱちんこ”行けへんがな」

以上