井上夢人「ラバー・ソウル」 | かまBROTHER

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アル中の備忘録

井上夢人さんの「ラバー・ソウル」読了。


イイ意味でまんまと騙さた。
終盤のどんでん返しは驚嘆モノ。
単行本で700ページ弱の作品なんだけど、600ページはストーカー行為描写なので、サムイ島に持って行ったけど、海の前では読む気になれなかった笑。

ビートルズのlover soulの収録曲に合わせてストーリーが組み立てられてあり、読み終わって改めてストーリー構成が緻密で秀逸だったんだと驚かされる。

読んでるときは読むのやめようかなと思うぐらい不快だったのに、読後感は切なくて、でも温かい気持ちになれるという。。。

岡嶋二人の作品が好きだったので、井上夢人さんも応援してます。
もっと作品出してくれないかなぁ。


◆あらすじ◆
洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との唯一の繋がりだった鈴木誠。36年間、女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に美縞絵里を座らせる---。