友人がおもしろいよと貸してくれた万城目学氏の『鴨川ホルモー』読了。
筆者のデビュー作で、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞。
今年のGWに山田孝之主演で映画が公開されたみたいです。
京大出身の万城目氏による京大生を主人公とする、京都満載の話。
「京大青竜会」なる怪しげなサークルに勧誘された主人公が、「ホルモー」という謎の競技を通じて経験する2年間の青春と恋愛を描いた作品。
登場人物が魅力的ではないのに(笑)、とっても個性的なキャラでおもしろく読めました。
今まで読んだ本の中でイチバンばかばかしかった(笑)。
でも、そのアホさ加減が絶妙なおもしろさで、非現実的な世界観に引き込まれました。ほんと、ページを捲る手がとまらなかったです。
万城目ワールドと言うか、ホルモーワールドにバンザイしたくなるコミカルさ、万城目氏の独特な世界観にまんまとハマってしまった気配です。
個人的には伊坂ワールドよりもすきかも~
のほほんとした貧乏学生生活の中に、恋愛や友情関係が絡み合い、ばかばかしいのに・・・主人公の成長していく姿が胸に沁みました。不思議です。
心理描写が実にうまい。つか、おもしろ過ぎる。
もうちょっと京都の地名が理解できていたら更におもしろく読めるだろうな。
京大出身の上司とかってみな紳士で真面目なんだけど(でも呑兵衛が多い)、万城目さんみたいにユーモアな人もいるのね。イメージ変わった。
映画の方もばかばかしいだろけど、観なくちゃな。