ある時、カメタロウは、はっと思い出しました。
(オレは何をしているのだろう?)

そこでカメタロウは、チー乙姫の冰冰さまに言いました。
「チー乙姫の冰冰さま、今までありがとうございます。ですが、もうそろそろ日本へ帰らせていただきます」
「帰られるのですか? よろしければ、このままずっと上海で暮しては」
「いいえ、わたしの帰りを待つ者もおりますので」
するとチー乙姫の冰冰さまは、さびしそうに言いました。
「・・・そうですか。それはお名残りおしいです。では、おみやげに農薬たっぷり中国野菜箱を差し上げましょう」
「中国野菜箱?」
「はい。この中には、カメタロウさんが上海で過ごされた時食べられた『防腐剤』たっぷりの中国野菜が入っております。
これをずっと食べ続ける限り、『防腐剤』の効いたカメタロウさんは年を取りません。
ずーっと、今の若い姿のままでいられます。中国野菜はこれからも一日も欠かしてはいけません。
けれど一度無農薬野菜を食べてしまうと、今まで効いていた『防腐剤』が効かなくなってしまいます。無農薬野菜は決して食べてはいけませんよ」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
チー乙姫の冰冰さまと別れたカメタロウは、またMUに乗って日本へ帰りました。
つづく