昨日はお店を休んで東京マラソンに出場して来ました。幸運な事に当選は2回目です。
改めて書きますと。
一昨年の初夏、マラソン練習中に大転倒して鎖骨を複雑骨折。入院手術。
一年後の昨年、骨を固定していたプレートの抜去手術。
そしてその後リハビリの日々・・・
約2年間は思うような運動やトレーニングが出来ず、しかもコロナ禍で鬱々とした日々を過ごしていました。
そんな中、思わぬ幸運が巡って来たという訳です。
そうは言ってもフルマラソンを走る走力を身につけるには圧倒的に時間が足りない。徐々に走り出したのが昨年の9月、本格的にロング走などに取り組んだのは年が明けて1月の後半から。
11月のアクアラインは飽く迄もファンラン、2月の三郷ハーフでは何とかレースペースで走れるという手応えは掴んでいたものの、その後恒例の30キロ走はメタメタで、どうなる事やらとかなり疑心暗鬼となりながら当日を迎えました。
さて、ここから本題。
前夜は遅くまで仕事があり、そう早くは寝られない。それでも3時間ほど睡眠。眠りは緊張からかなり浅く、予定より早く目が覚めてしまった。落ち着かないので、早々に会場へ向かう事にした。
イライラするよりは時間に余裕がある方がいい。
7時前に現地入り。今回もセキュリティチェックなどはかなり念入りで、到着が遅れていたらかなりの時間がかかっていたかも。早く着いてよかった。
早速身支度整えて荷物を預けトイレを済ませる。定番の防寒用手作りビニール袋を上から被るもかなり寒い寒い。ブルブル凍えていたら、奇跡的にラン友のMさんらしき人を発見。
階段の脇で着替えやら荷物整理している後ろ姿、アレアレ??似てるなあと思いつつ。マスクしてるんで定かではないけど、彼女が着る予定のウェアーをグループラインで見ていたので、しっかり確認してから声をかけた。やはりMさんだった。
結構な人数のなか、同じスタートグループだった事もあるけど(彼女の方が数段速い💦)、それにしても偶然だった。前回の時もご一緒させて頂いたっけ。
東京マラソンは召集からスタート時間までがかなり長い。その30〜40分間、アレやコレや話していたのであっという間に感じた。
いよいよスタート。
走力に勝るMさんと別れ、自分はマイペースを心がける。大集団と共にゆっくりとスタート地点を過ぎる。ロスタイム3'45"。
小池さんはテレビで見た通りの感じのいいご婦人だった。かなり白いのが印象的(笑)
新宿から飯田橋までは下りが続くのでオーバーペースになり勝ちな場所。入りは極力ゆっくりを意識して行く。
それでも新調したガーミンでのタイムがかなり遅く表示されていると感じていたのもあるし、今回のレース用に履いたテンポネクスト(怪我をした時に履いていまして、ある意味リベンジ)の良く跳ねる特性から、油断すると速すぎてしまう。
なるべく力を温存し、弱点のふくらはぎを使わないように意識して進む。
スタートまでかなり冷えていたせいか、4キロ地点でやむを得ずトイレに飛び込みむ。空いている所を狙っていたので、ロスは最小限に留める。
神田、上野広小路、日本橋、浅草、、、
都内下町の各名所を廻る、正に観光コース。
前回は記録を主眼にしていた時期で、周囲を見る余裕は全く無く、かなりもったいない事をした反省から、今回は景色を楽しみながら走る。
普段は見られない車道からの景色は最高に楽しい。
上野の手前で10キロ。59'19"(グロス)
給水・給食を各所で少しずつ補給してパワー切れにならないように気をつける。
それでも足りないので、持参した飴やゼリーなどを都度補給していく。
各所でのランニング仲間からの応援に応え、その度に力を貰う。元気100倍だ。ありがたい。
先頭集団とすれ違う。速さに圧倒される。大迫さん、顔が小さいー(^^)
馴染みのある雷門を過ぎ、蔵前から隅田川を渡る。この辺りは一番傾斜があるようだ。力を抜く力を抜く。
そしてハーフ通過。1:59''50"(グロス)
後で確認したら、5'20"を切るペースで進んでいたらしい。走りながら少し速いかなと感じていた。やはり。
調子がいいので何とかなるとたかを括っていた。ランナーあるあるだ。
知り合いの店がある森下を過ぎた23キロ辺りから、脹脛に異変を感じる。攣る前兆を察知する。
不味い。まだまだ先は長い。やはり速すぎた。
マスコミでいろいろ言われた富岡八幡宮、25キロ付近から、いよいよ半分攣る感覚。やばい。
何とかかんとか解しながら進む。本当に不味い。
すると、向こうから、
「サロンパスエイドありま〜す、どうぞ〜〜」
との声が。。。え!サロンパス!?攣りに効くのかな??
ほぐしランでの我慢走りも限界に来ていたんで、
これ幸いと、コース横のエイドに飛び込む。
頂いたエアーサロンパスを両足に吹きつける。効くかどうかわからないけど、とにかく吹きつける。
そして再スタート。足をほぐしながら、調子を見つつ走る。
うん、かなり回復してきたようだ。すごい。ありがたい。これからはエアーサロンパスを携行して行こう。
回復したからといって油断はならない。攣らないように。無理は出来ない。でも、少しは無理をしないと完走出来ない。難しいところ。
心肺は全く苦しくない。筋肉、骨格はさほど痛くない。水分とミネラル、あとエネルギー切れに気をつけて。
再び隅田川を渡り30キロ地点到達。2:51'20"(グロス)
いよいよ終盤、再度日本橋を渡り、京橋から銀座4丁目交差点へ。物凄い数の応援の方たち。
この辺りはかなり馴染みがあるのでしっかりと両側の建物を見上げながら走る。気分も軽くなる。
新橋から日比谷公園、増上寺、芝公園へ。37キロからかなり苦しくなってくる。今までサロンパスの魔法で何とかなっていた脚に再び怪しい兆しが。田町の折り返し地点がかなり遠く感じる。
まだかまだかと。攣りが怪しく復活してくる。
やばい。最後まで保つか。かなり不安だ。
ようやく折り返す。39キロ。足全体が痛み出した。何だか頭も痛い。酸欠か。
すると、そのあたりから、後方に大きな掛け声があるのに気がつく。
「あと3キロですよ〜大丈夫ですよ〜」
サブ4ペーサーの声だ。
自重すればサブ4はいけるかな、と皮算用していたが、このまま抜かれてしまうと、それも達成できない、
何とかついて行こう。でも無理して攣りが悪化しても怖い、、、抜かれまいと何とかかんとか騙し騙し。給水地点でいよいよ集団に飲み込まれる。
集団の後ろに付いて行く。
「大丈夫ですよ〜サブ4行けますよ〜釣りに気をつけて〜」
掛け声に元気を頂く。ありがたい(既に攣ってるけど笑)。素晴らしい励まし。
残り2キロ到達、再び芝公園。
40キロ、3:47''08"(グロス)
芝公園から日比谷公園までの直線、この1キロが長い。いよいよ本格的に攣って来た。足が変な向きになりそうだ。何とかベーサーと離れないように喰らいつく。そしてクランクを曲がり、残り800メートル。
この石畳区間、変な方向に足が向いてしまって、転んでしまいそうだ。800メートルが何と長い事か。ペーサーに離されまいとそれだけを考える。少し遅れてしまうが、転んではお終いだ。
もう少しもう少し。そして最後の角を曲がり、ゴール。。。
ゴール時の感想は。感動とまた違う、転ばずに完走出来てホッとしたという安堵感が勝っていました。
後で記録を見ると、3:59:00(グロス)
おー、ペーサーさんのお陰様だー
因みにネットタイムは3:55'15"でした。
久々の東京マラソンはこんな感じで終わりました。
ダメージから、着替えに30分以上かかりました。油断するとあちこち攣りそう。新調したリカハリーサンダルはほんと役にたつ。
帰路の電車では、座席に運よく座れて、助かりました。
花の東京マラソン会場からほど近い所に家があるのも、凄い事ですよね、多くの方が遠くから来ているみたいだし。
なんか、いい事はいろいろあるもんだな、意識してないけど、こうして経験すると、本当にそこここに幸運があるのだなと気がつくわけですね。
帰宅後、痛む身体に鞭打って、汗を流し、少し横になりました。
夕方になってから、のこのことセブンへ行ってカツ丼を買って、それをつまみに3日ぶりのビールで1人乾杯🍻
美味い!
あー生きてて良かった❤️