『敏感すぎる自分を好きになれる本』
環境や周囲の変化に敏感に対応してしまう気質を持つ「HSP」について書かれた本です。
HPS:Highly Sensitive Personの略語で、とても敏感な人と言う意味
豊かな感情と感受性にめぐまれ、創造性に富み、良心的である、という美点を持ちながらも
社会の軋轢の中行きにくく感じる人々の救いになった概念で、アメリカのアーロン博士により
提唱されました。
全人口の15~20%にHSPは存在するそうです。
敏感すぎて周囲との関係性がうまくいかなかったり、自己肯定感を持ちにくかったりする
人はおおいでしょう。しかし、それは心が弱いから、自分がだめだから、という理由ではなく
そのような生まれ持った気質があるからなのです。
HSPの特徴としては
・刺激に敏感に反応する
ストレス反応が大きくなるが過剰な敏感さは脳内の情報処理能力の高さ故
異変やいじょうをだれよりも早く察知できる利点がある
・人の影響を受けやすい
人の気分に左右され、「過剰同調性」に陥ることもある
他人と自分との境界線を作ることが苦手
相手に共感してもどうかしない努力を
・直観力がありひらめきが強い
瞬間的に本質を見抜く力で自分を守ることもできる
・慎重でマイペース
HSPは疲れやすいが、それは自分を守る機能
脳内の抑制機能が慎重さを生み出す
丁寧で誠実に仕事をこなすがマイペースであるゆえに
急な仕事や過剰な依頼に対応しにくい
・感動する才能
音楽や絵画、小説や詩、映画などを愛し、それらから
魂をゆすぶられるような深い感動を得ることができる
自分の敏感さを受け入れ、生きづらさを理解し、自分の良さを高める勇気をもらえる一冊でした。
周囲と違うということにどうしてもプレッシャーや自尊心の低下を起こしやすい人々がいます。
数の論理で言うとHSPも発達障害もマイノリティです。
時として、学校の先生もこうしたマイノリティに理解のない方も存在します。
大概、そういう先生は身体的な傷みには同情をもてるのですが、見えない傷には非常に
鈍感であったりします。
そうなると、どうも自分たちが、自分の子がおかしい、わるいと思いがちになります。
しかし、それでもいいと開き直り、左右されずにいきたいと思いました。
繊細に物事を感じとれるというのは、時として自分を追いつめますが、
でも他の人にない利点とも確かに言えるのです。
でも、左右されずにってなかなか難しいものです。
どうしても自分の言うことをきかせたい人っていますからね。
それは、クラスメイトだったり、先生であったり。
そして、親である自分にもまた該当したりします。
HSPであることは誇りに思って良いことです。
生きづらさを理解し、どうそれを生かすかを考えさせられました。
『敏感すぎる自分を好きになれる本』長沼睦夫
青春出版社

1404円