眠る前に
昨日買った絵を壁に立て掛けた
ソファーに体を預けて目を閉じると
酒場の女の笑い声がした
僕は胸に痛みもないし
嫌な煙草の匂いもしない
しかしなんだかな?
立て掛けた絵から飛び出したみたいに
マリリン・モンローが
僕の頬にベッタリとキスをしたんだ
可愛い人ね!と
可哀想な女だね?と
僕はいいかけ、さながら
天才数学者の様に
何度数え直そうが同じ事に
クヨクヨと気に病む必要は無いぜ
ここにいる連中はみんなそんなもんさと
言ってやったんだ。
恋に落ちたような瞳で暫く時が止まったように、見つめていたけど。
これは、夢だよ。夢じゃないさ。
と言ってやったんだ。
君の見る夢は、さぞかし、僕より
ファンタジーだろうと。。。
共に酔い踊れば楽し
揶揄ったつもりは無いのさ
ここではグラスの中身がなにか?
不安になることもないんだぜ?
時間を超えたダンスフロアで
たくさんの足音が響いている
僕はギターを奏でる
次に足を止める客人は誰だろう?
君の明日に幸あれと祈りは同じさ
大スターも、路地裏のネコも
今日は夢の中で踊るんだ
僕の歌で踊る
みんな夢の中さ