人の世の移ろいは

成と同じ
揺らぎはすれど
おさまる型はあるものだ

沢山の彩葉がフラクタルを生し
多様化して行く様でも
奪い合いがなくては行けなかった
その咎をはいて
陽光を受け整然と
上手く枝葉は伸びていく


行く人の足先を見つめ
何時からかこうなったのか?
誰の人生の記憶にもない
何の理由も見つからぬ
魂一つがただあるために
ここにあるものは何だろう?
様々なものがすれ違う中
足をとめるものはなんだろう?


川は流れ、海は揺蕩い、
火は侍り、人の情は隔る

人の世の
型にはまらねば
卑怯な形振りで、、、
手足を払われ地を這うような
辛さ哀しさ蛇の道
ただ、微笑んでみても
僕は、君の傍に佇む事も赦されぬのだろう


君のさす日傘が揺れる
2つ、3つの足跡が
ボタボタと
陽射しの中で
僕の心に影を落とした


有機生命と無機との混合経過の中で
時は、何を待ってる?
僕の中で待ってる?
僕は、一体誰なんだい?
意味も知らず、意思も知らず、
また、時は
悪戯に僕らを呼び寄せ
悪意の意図に絡めるように
引き離す


何れとは何時か?
何時とは何か?


幾つ成し得え、幾つ重ね
幾つ開き、幾つ焚べ、


僕らは風に揺れぬ音を
知るのだろう?
僕らの歌が報われるまで