コレイアス国首都レイル。
その中心にある建物が国王のいる国庁である。
その国庁の1室、影が3つ集まっている。
将軍の1人ザンガイル。そして副将軍のユフィスとガウラ。
「そろそろ世代交代の時かもしれん」
ザンガイルが二人に言った。ザンガイルは副将軍と比べれば年齢はいっているが、
まだまだ現役でも問題ないほどの力はある。年齢はまだ50半ばである。
「ご冗談を」
ユフィスとガウラは笑ってはいるが眼は真剣である。
なぜなら、将軍を受け継ぐのはユフィスかガウラと考えているからである。
「将軍といってもほかの二人の将軍とは違い、裏方の仕事を行っている。
そろそろ体が重たくなってきたからな。そろそろ若い者にまかせようかと・・・な」
そういって部屋の入り口へ体を向けた。
「将軍・・・」
「後を任せるものは追って国王の前で伝える」
「はい」
そういってユフィスとガウラは任務へ向かうザンガイルの背を見送った。
ユフィスは水と氷系魔法の女魔導士でマスタークラス。
マスタークラスとはスペルマスターの1つ下のレベルである。
ガウラは男で剣のスペシャリスト。あらゆる刃物を扱うことができ、
身体的能力は常人の域を軽く超えている。
2人とも偵察、暗殺、強襲等の任務は何度も1人で行っており、
経験については同じくらい積んでいる。
ユフィスとガウラで勝負したこともあるが決着つかずである。
「どっちが選ばれても」
「わかってるよ」
ユフィスの言葉を遮る様にガウラは答えた。
2人とも考えていることは同じだから。
ザンガイルはコレイアス国の北に位置する山へと来ていた。
ちょうど山を越えるとすぐ国境があるためよく賊が逃げ込んだりしている。
今回コレイアスの北に位置し同盟国でもあるマリシア公国から、
調査及び撃退の依頼が来ていた。
「お、待たせたな」
気に寄りかかっている人影に声をかけた。寄りかかるのをやめザンガイルへ歩み寄る。
黒髪で長さは耳が隠れる程度ありだが決して邪魔にならない長さに保たれている。
「ソウマいたか?」
「あんたが来るまで手は出さない約束だからな。数だけ数えておいた」
「どのくらいだ?」
ザンガイルは返答を求めた。
「30人単位のまとまりで動いているみたいだ。全部で10グループくらいは集まってたよ」
「そんなもんか・・・二人ならすぐ終わるな」
ザンガイルが先へ進むのをソウマは手で制した。
「1人で十分。少し待っててくれれば終わる」
そういってソウマは山の奥へと消えていった。
「くそ・・・・最後の最後でヘマしちまったな」
300人近い集団は円を描くように集まっていた。
「しかたないですぜ、マリシア公国の軍が出てくる前に逃げられたのは不幸中の幸いでさぁ」
「そうだな・・・うまく取れる物は取れたしな」
リーダーと思わしき人物が中央に集められた袋の中を物色する。
「それは返してもう」
「なんだと」
1団が声のした方に視線を投げる。月明かりに照らされて現れたのはソウマ。
「若造・・・マリシアからの追っ手か?」
「どっちでもいい・・・返せ」
「け・・所詮1人だ。やっちまえ」
うおおおお、と山に1団の雄叫びが響き渡る。
「俺はシェルミ大陸の百傑と言われた男よ」
両手に握られた大刀を軽々と振り回す。
「だからどうした」
手のひらを空に向けながら腕を突き出す。
「将軍でなければ怖くねぇな」
「話すのも馬鹿馬鹿しい」
ソウマの手のひらから月明かりを反射するほど綺麗なメタルグレーのバラが現れる。
「ぁあん?なんだそれは」
「ベルグラディカだ」
「なんだと」
「待たせた」
ザンガイルの元へソウマが歩み寄る。
「相変わらずはやかったな。今日はやつらの断末魔がよく響いた」
服についた土や草を払うようにザンガイルは立ち上がった。
「相変わらず歯ごたえがない相手ばかりだ」
ソウマはつまらなそうな顔で言った。
「いずれ嫌でも強敵と出会うことになるさ」
「どうだか」
ザンガイルはそう言ったソウマを見て少し笑った。
「明日、国庁へ来るんだぞ」
ソウマは軽く頷いた。
「今日は気分がいい。他国へ進軍するか」
「ご自由に」
冷たく言い放つ。
「冗談だよ」
はっはっはと笑いながらザンガイルはソウマと共に山を降った。
その中心にある建物が国王のいる国庁である。
その国庁の1室、影が3つ集まっている。
将軍の1人ザンガイル。そして副将軍のユフィスとガウラ。
「そろそろ世代交代の時かもしれん」
ザンガイルが二人に言った。ザンガイルは副将軍と比べれば年齢はいっているが、
まだまだ現役でも問題ないほどの力はある。年齢はまだ50半ばである。
「ご冗談を」
ユフィスとガウラは笑ってはいるが眼は真剣である。
なぜなら、将軍を受け継ぐのはユフィスかガウラと考えているからである。
「将軍といってもほかの二人の将軍とは違い、裏方の仕事を行っている。
そろそろ体が重たくなってきたからな。そろそろ若い者にまかせようかと・・・な」
そういって部屋の入り口へ体を向けた。
「将軍・・・」
「後を任せるものは追って国王の前で伝える」
「はい」
そういってユフィスとガウラは任務へ向かうザンガイルの背を見送った。
ユフィスは水と氷系魔法の女魔導士でマスタークラス。
マスタークラスとはスペルマスターの1つ下のレベルである。
ガウラは男で剣のスペシャリスト。あらゆる刃物を扱うことができ、
身体的能力は常人の域を軽く超えている。
2人とも偵察、暗殺、強襲等の任務は何度も1人で行っており、
経験については同じくらい積んでいる。
ユフィスとガウラで勝負したこともあるが決着つかずである。
「どっちが選ばれても」
「わかってるよ」
ユフィスの言葉を遮る様にガウラは答えた。
2人とも考えていることは同じだから。
ザンガイルはコレイアス国の北に位置する山へと来ていた。
ちょうど山を越えるとすぐ国境があるためよく賊が逃げ込んだりしている。
今回コレイアスの北に位置し同盟国でもあるマリシア公国から、
調査及び撃退の依頼が来ていた。
「お、待たせたな」
気に寄りかかっている人影に声をかけた。寄りかかるのをやめザンガイルへ歩み寄る。
黒髪で長さは耳が隠れる程度ありだが決して邪魔にならない長さに保たれている。
「ソウマいたか?」
「あんたが来るまで手は出さない約束だからな。数だけ数えておいた」
「どのくらいだ?」
ザンガイルは返答を求めた。
「30人単位のまとまりで動いているみたいだ。全部で10グループくらいは集まってたよ」
「そんなもんか・・・二人ならすぐ終わるな」
ザンガイルが先へ進むのをソウマは手で制した。
「1人で十分。少し待っててくれれば終わる」
そういってソウマは山の奥へと消えていった。
「くそ・・・・最後の最後でヘマしちまったな」
300人近い集団は円を描くように集まっていた。
「しかたないですぜ、マリシア公国の軍が出てくる前に逃げられたのは不幸中の幸いでさぁ」
「そうだな・・・うまく取れる物は取れたしな」
リーダーと思わしき人物が中央に集められた袋の中を物色する。
「それは返してもう」
「なんだと」
1団が声のした方に視線を投げる。月明かりに照らされて現れたのはソウマ。
「若造・・・マリシアからの追っ手か?」
「どっちでもいい・・・返せ」
「け・・所詮1人だ。やっちまえ」
うおおおお、と山に1団の雄叫びが響き渡る。
「俺はシェルミ大陸の百傑と言われた男よ」
両手に握られた大刀を軽々と振り回す。
「だからどうした」
手のひらを空に向けながら腕を突き出す。
「将軍でなければ怖くねぇな」
「話すのも馬鹿馬鹿しい」
ソウマの手のひらから月明かりを反射するほど綺麗なメタルグレーのバラが現れる。
「ぁあん?なんだそれは」
「ベルグラディカだ」
「なんだと」
「待たせた」
ザンガイルの元へソウマが歩み寄る。
「相変わらずはやかったな。今日はやつらの断末魔がよく響いた」
服についた土や草を払うようにザンガイルは立ち上がった。
「相変わらず歯ごたえがない相手ばかりだ」
ソウマはつまらなそうな顔で言った。
「いずれ嫌でも強敵と出会うことになるさ」
「どうだか」
ザンガイルはそう言ったソウマを見て少し笑った。
「明日、国庁へ来るんだぞ」
ソウマは軽く頷いた。
「今日は気分がいい。他国へ進軍するか」
「ご自由に」
冷たく言い放つ。
「冗談だよ」
はっはっはと笑いながらザンガイルはソウマと共に山を降った。