今日は僕にとって、

本年二回目となる、

善光寺御開帳に行って来ました。

前回は母が入院していた為、

娘と出掛けたのです。

それは娘と僕にとって、

レスパイト・ケアの意味も有りました。

そして母が退院して体調が落ち着いた今日、

是非連れ立って行こうと思い立ち、

地域の社協さんに車椅子をお借りして、

無事参拝する事が出来たのです。

車椅子は毎回無料で貸して下さいます。

それにしても今日は御開帳が始まってから、

一番と言っても良い位の人出らしく、

普段なら自宅から30分程の善光寺にも

今日は2時間以上掛かって到着し、

慣れているとはいえ、砂利道他を

車椅子で移動するのは些か大変でした。

そんな僕を気にしてか、

おそらく介護職かと思われる見知らぬ男性が、

障害者トイレの場所を教えて下さり、

舗装された道順を教えて下さいました。

そして再び僕らの前を通りかかった時、

何とトイレ前で手を貸して助けて下さいました。

こんな事が本当に有るのですね。

僕の心に深く刻まれた出来事です。

それから上に載せた写真を撮っていると、

袈裟を来たお坊様が声を掛けて下さり、

「回向柱は触られましたか?」

と申されるので、

「この人出なので諦めました」と僕が言うと、

「そんな事は有りませんよ、

車椅子の方と付き添いの方は

ガードマンさんに告げるとその場で触れる事が出来ます。

折角いらしたのですから、

是非触って言って下さい」と仰って下さったのです。

僕はこの時のお坊様の瞳も、

一緒忘れる事が出来ないと思います。

その表情は毅然とした中にも、

瞳の奥に優しさがひしひしと感じられたからです。

そして僕達は何人ものガードマンさん達の助けを得て、

何時間も並んでいらした皆さんには、

誠に申し訳無いのですが、

直ぐに柱に触る事が出来ました。

僕は正直以前から、

宗教には懐疑的な部分が有ったのですが、

今回の出来事はまさしく「善光寺さん」が、

導いて下さったのだと思います。

僕は胸を張って世界に発信します。

こんなに優しさに満ちたお寺が地元に有る事を、

心から誇らしく思っている事を。

そして僕も今日優しさを下さった方々の様に、

今まで以上に思いやりを持って、

人に接して行きたいと思います。