私たちが住んでいた平家には、小さな前庭があり、冬になると真っ白な私の落書き帳になった。どんな家を作ろうか、どんな迷路でみんなを驚かそうか。

小学校への行き帰りの道のりには、高く山になって除雪された雪山があり、あえてその山を歩き、道なりに秘密基地をつくった。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

Publishing;

‘Hibernation - Kaleidoscope Photography Journals (2016-2020)’ 

If you are interested, please click here! 

 

粘土でよく遊んだ。細長いヒモ状に、手のひらでクルクルテーブルに押しつけながら、出来るだけ長く細くひも状の粘土を作っていく。このひもが私のえんぴつになる。こどもの頃は、自分が部屋のレイアウトをこうして作っていることに気がついていたかどうかはわからない。ひもで四角い部屋をつくったり長い廊下、リビングや遊び場、中庭などを平面的にどんどん作っていった。土台は内側にあった、と気づいた。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

Publishing;

‘Hibernation - Kaleidoscope Photography Journals (2016-2020)’ 

If you are interested, please click here! 

 

 

私の目に留まったのは、あの古い木製の扉だった。

どんな音を出す引き戸なのかな?

105年の月日が過ぎている家屋なので、その低い引戸はきっと歪んだ音を出すのかな?

まだ、写真という媒体で目にしただけ。

経験してみないとわからないから。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

Publishing;

‘Hibernation - Kaleidoscope Photography Journals (2016-2020)’ 

If you are interested, please click here! 

 

探している。探しに行く。動いてみる。自分の一歩が、新しさを探している。誰かが飛び乗ってくれるのを待っているかのような舟。一方で水面はとても静かで、時間が止まったかのような状態だ。

 

木製の古い手漕ぎボートが列をなして待っていた。誰かをどこかに連れて行くために。ちょうど、ミドルクライシスの年齢に達した画家が何かに取り憑かれたかのように、先導主のいない、無人のボートを何枚も描いていた様子が思い浮かぶ。鳥の鳴き声が風にのり、私の耳まで届く。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

Publishing;

‘Hibernation - Kaleidoscope Photography Journals (2016-2020)’ 

If you are interested, please click here! 

「森の中の展覧会」#01 -2026.1.29

 

森の中の展覧会に参加するにはそれなりの覚悟と時間が必要だった。それでも頭の後ろの方からラッパの音が聞こえる。後押しのシグナルを感じながら、パズルのような空間構成を組み立てていく。錆びついた鉄骨造とわずかに漏れている太陽の光を頼りにぐんぐん生えている天然芝生のカーペット。

 

長い間、人の出入りが全くなかったことがよくわかる。私たちはなんとはなしにそっとあるがままの状態を崩さないように忍び足で探索する。ここで、この場所から何かを生み出そうと過ごした人たちを想像してみる。私たちは無口になり、それぞれこの空気感との対話を始めていた。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

www.mayukoogawa.com

 

「森の中の展覧会」#02 -2026.1.29

 

 

“蒔かれた種” -2026年1月12日

 

長いアプローチを歩いた先にある玄関には二人の女性が立っていて、ちょうど外へ出るところだった様子でこちらに顔を向けた。

小さな古いマニュアル車に肩を寄せ合い、あぜ道を揺れながら辿り着いた私たち3人は、この郊外にある住宅街の中にあるギャラリーに期待していた。出会いに期待した。可能性に期待した。好奇心という匂いをたどりながら、その先にある変化に。

 

私たち3人の関係性は、長い年月が経ってしまった今から振り返れば、とても脆いつながりだった。一言で表現すれば、その土地に同じ時期に存在していたにすぎない。お互いに外国人だという状況下でその瞬間だけの親しみを感じていたに過ぎなかったのかもしれない。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

www.mayukoogawa.com

 

"蒔かれた種02” -2026年1月12日

 

見つけた場所。渡り鳥が偶然の重なりで、ピーターパンが呼びに来たのがわかった。

繰り返される周期の中から読み取れる選択肢と可能性。

違いを嗅ぎ取っていく。掴み取る何か。掴めるのは一つ。

シンプルに削ぎ落とす。

地団太を踏んでいる私の中の子ども。

眠らせていないと、現実との歯車が合わなくなる、という思い込み。

伝わったと心から感じる瞬間があること。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

www.mayukoogawa.com

 

伽藍洞になった、かつての牛舎では、確かによく声が響いて聞こえた。早秋の夕暮れの暖かみをその人の気配が 全く感じられない空間の中の色から読み取っていく。

 

ほんの数日前に繰り広げられていた、次のステージへ向かおうとしていた女性との出会いを、その場が空っぽになってから思い出してみる。時間と場所の感覚が交錯する。彼女が軽快にリズムをとりながら、強くステップを踏んでいた足。どこかで私たちは知っていた。独り立ちしていく足、時間、場所。

 

My youtube channel;

https://www.youtube.com/@kaleidoscopephotographyjou6845

 

Publishing;

‘Hibernation - Kaleidoscope Photography Journals (2016-2020)’ 

If you are interested, please click here! 

 

www.mayukoogawa.com

 

 

 

 

どこをどう歩いているのかさえ、わからなくなるほど、ランダムに歩き回るような散歩の仕方。

頭がごちゃごちゃした時、そんな風に、ただ歩く。

不思議と、頭がすっきりして、前向きになる。

 

どこに住んでいたとしても、そんな風な行動パターン、習慣の癖のようなものは一緒だ。

 

街の歩きやすさってやはりある。

小さな街並みで自然に近いところを歩くのと、都会のどこも似たような顔をしているかのように思える十字路に覆われているところを歩くのでは、歩き方も変わってくる。だけれど、いつも頭の中が忙しいときには場所を超えて、自分という人間像が垣間見えてくる。