バルサの貼り合わせについて
試験製作でずいぶん昔は木工用ボンドがなじむようで使っていましたが
水分を吸収してしまい膨張する事と、ステンレスワイヤーの止まりにガタが出来る。
いくらコーティングしたとしてもルアーのアイの部分からの浸水は避けられない、
さらにコーティング剤を過多に使用すると、せっかくのルアーの動きが変わってしまう
危険があります。

ですから貼り合わせにはエポキシ樹脂を使用しています。
エポキシ樹脂も乾燥するのにゆっくりの物がありますが、ゆっくり乾燥する品種は
強度な品質の物が多くありますが、弾性の物がありますが使ってみました。
ゆっくり乾燥させて強度もあるのですが、エポキシ樹脂は肉減りしないので
カービングの工程で歪みや、ステンレスワイヤーの密着の度合いが心配になります。
永く使える耐久性能のあるルアー作りをしなければ手仕事の意味が無いので


私は速乾性のエポキシ樹脂を使用しています。
速乾性と言っても15分近くで硬化が始まります、完全硬化までまる一日圧着させています。
硬化するタイプのエポキシ樹脂はステンレスワイヤーの遊びが無いのでよいのと
アイの部分の目つめが良いので、ずっと貼り合わせには使っています。
貼り合わせ工程で私は圧着させています。

型製作したバルサをステンレスワイヤーを仕込み圧着する時の方法は
バイスを使用しています。
あて板をして分散加圧による平均に圧力をかけて接着をしています。

これは、次にとりかかっているnativefish用の小型ミノーです。

スイムアクションテストはまだ先になります。
フローティングとシンキングの2タイプを予定していますが
重量配分のテスト結果から変更があるかも知れません。
ルアーを作る時避けられないものが、物理学なのですよ
ああいいなあと思うルアーの深層には、計算された設計とテストの繰り返し
があると思います。
しかし釣りは自然が相手
釣れなきゃあ意味がない、いかに魚に喰わせるか。
難しいですが、楽しみに作ってます。