ドラマ「煙が目にしみる」最終回を見て(その3・完) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館教室が11/16(土)、高島教室が11/17(日)の予定です。

それでは「煙が目にしみる」最終回のあらすじをご紹介したいと思います。まずは、第19話のエンディングのところから・・・。

 

猛暑の中、根本(川谷拓三)が仙台での記録係の仕事から内堀宅へ帰ってくると、竜一(宮脇康之)以外誰もいません。2階の自室に戻ると、暑さで3匹の金魚が死んでいました。この金魚は根本にとって、四段になるまで会えない間の、千草とルリ、そして根本の3人なのでした。そこへ竜一から「千草さんとは別れたって本当なの?」と聞かれ驚く根本。留守中に、淡路島の母親(菅井きん)が上京してきて、内堀八段(松村達雄)とのそんな話が聞こえたというのです。不吉な予感にたまらなくなった根本は千草のアパートへ駆けつけますが、夜逃げしたあとで行方が分かりません。

 

ここから第20話となります。

肩を落として内堀宅へ戻ってきた根本は師匠である内堀八段からなぜ女に会いにいったのかと叱られ、事実を知らされます。根本の母親は最初に千草のところへ会いに行き、息子と別れるように言ったところ、千草は根本とはきっぱりと別れると言っていたというのです。実はその直前(第19話で)、千草(根岸季衣)は垣見家に電話をしていて、香子(田坂都)から根本が負けたとのウソの情報を聞かされていたのでした。「そんなはずはありません。千草を探させてください」と声を張り上げる根本に、師匠は「ばかもん!また破門されたいのか!」と水をかけられます。

 

場面は垣見五段宅。師匠のおかみさん(賀原夏子)が、師匠には内緒で垣見(誠直也)に千草の捜索を依頼しにきていたのです。根本は食事ものどを通らず、落ち込んでしまい、可哀想でならないというのです。その話を聞いた香子は、自分が言ったウソが原因だったことに気づきます。つわりがひどくてイライラしていた時に、電話があまりにもしつこかったので、思わずウソをついてしまったのだと。

 

垣見「あの人はねぇ、根本さんの結果に人生をかけていたんだ」

おかみさん「なんとまぁ、罪なことをしてくれたもんだねぇ」

 

泣き崩れる香子なのでした。

 

数日後の内堀家。おかみさんに垣見が捜索状況の報告にきていますが、舞台には上がっていないらしく、また、子供の学校は夏休み中で、消息が全くつかめないようです。そこへ根本から電話がかかってきます。

 

おかみさん「悪いけどあんた出てよ」

垣見「はい。あっ、根本さん!」

根本「なんとか拾わせてもらったよ」

垣見「すると連勝ですか!やりましたね!」

根本「感想戦の途中なんでまたあとで」

 

口元をハンカチで抑えながらトイレに駆け込む根本。嗚咽の声が聞こえる・・・。

これで8連勝。四段昇段まであと1勝です。

 

垣見宅での垣見と香子の会話。「ストリップ!」と驚く香子。千草はどうやら名前を変えて、ストリッパーとなって地方回りをしているらしい。子連れなので、まず本人に間違いないだろうとのこと。しかし、根本に伝えるべきかどうか悩む垣見。

 

運命の対局日。根本は風呂場で頭から水を何杯もかけている。居間では師匠が新聞を読んでいる。

 

内堀「すっきりしたか?」

根本「はい。頑張ってまいります」

内堀「頑張っちゃあいかん!稽古将棋だと思って楽な気持ちでいけ!」

 

ローカル電車風景。千草とルリ(須釜直美)が車内で弁当を食べている。

 

根本の対局風景。相手の小柳三段(山口良一)が「負けました。完敗でした」と投了。対局場全体から拍手が贈られる。

 

内堀宅。昇段を決めた根本が戻り、うれしそうな師匠、おかみさん、竜一、そして垣見。

 

内堀「長いトンネルをようやく抜けたか。しかし、落ちこぼれでも四段になれるという見本ができて良かったのかもしれんな。ハハハ・・・」

おかみさん「また、お父さんたら。少しはほめておやんなさいよ」

内堀「お袋さんには連絡したのか?」

根本「はい。連盟から電報を打ちました」

内堀「そうか。なら、かあさん、酒にしてくれ」

根本「あの、師匠。実はもう一人連絡したい人がいるんですが」

内堀「ん~?女か?垣見、教えてやれ、連絡先を」

垣見「えっ?わたしは、あの、何も知りませんが」

内堀「何をトボケとるんだ」

おかみさん「あら、それじゃぁ、知ってらしたんですか?」

内堀「当たり前だろ!お前たちのやっとることは全部お見通しさ。八段と五段じゃぁ、読みの深さがちがうんだ!ハッ、ハッ、ハッ・・・」

 

千草が所属する芸能事務所に駆けつける垣見と根本。マネージャー(佐藤B作)に詰め寄り、千草の居場所を聞き出す。

 

新幹線で急ぐ根本。たどり着いたのは地方の場末のキャバレー。出演者の看板に千草の顔写真を見つける。店員に、この人に会いたいと伝えると、楽屋に通される。

 

ルリ「おじさん!迎えにきてくれたの?」

根本「ルリちゃん!(思わず抱き上げる)。ママは?」

ルリ「今、踊ってる」

 

千草は今まさにショーの最中であった。2階からカーテンをちぎり、舞台上の千草に投げ渡す根本。そして、階段を駆け下り、舞台の千草を抱き支え、「四段に昇段したんだ。これで結婚できる」と伝える。観客から「なんだ、なんだ」と物をぶつけられる根本。「僕たちは愛し合っているんです!」

 

なぜかSLに乗っている3人。

 

根本「結婚してもらえるかい?」

千草「でも、お母さんが・・・」

根本「東京に呼んで親孝行すれば分かってもらえるさ。ルリちゃん、おじさんママにキスしてもいいかい?」

ルリ「おじさん、ママのこと愛してるの?」

根本「愛してるよ」

ルリ「もうどこへも行かないって約束してくれる?」

根本「約束するよ!」

ルリ「じゃあ、わたし、目をつぶっててあげる」

 

かぶっている野球帽のつばで顔をかくすルリ。

向かい合う根本と千草。そしてキス・・・。

そこへ煙がもくもくと立ち込めたかと思うと、真っ暗に。

3人「ゲホ、ゲホ、ゲホ・・・」

 

トンネルから抜けて幸せそうに微笑む3人・・・。

 

第1回では下の「初形図」だったオープニングの詰将棋も・・・、

 

(初形図)

 

最終回には、無事に詰め上がりました。

 

(詰め上がり図)

 

この詰将棋は「煙詰」と呼ばれており、長いトンネルの末に、最後は煙に咽びながらも、3人は1つになることができました。こじつけかもしれませんが、詰め上がり図の「と金」はルリちゃんで「馬」が千草、そして「玉」が根本を表しているようにも見えてくるから不思議です。

 

以上、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!!

 

 

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