6月5日の将棋入門コース(その2) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が5/18(土)、高島教室が5/19(日)の予定です。

「将棋入門コース」では、4月から対局カードを使った対戦を行っている。この対局カードは、対戦結果を記録するものである。そして、まず、級位を認定し、対戦結果等により上達が認められると昇級する。級位は20級からスタートし、10級に昇級した時点で、「将棋入門コース」は卒業となる(卒業すると、ねぶた先生の中級コースへ参加するようになる)。


今日は、何人かのお友達からいくつかの質問があったので、ここに回答しておきたい。



(質問1)

対局カードの「級位」の欄に「OP」とあるのはどういう意味ですか?


(回答1)

これは分からなくても構わない。4月以降、最初に「将棋入門コース」に参加した日に、この対局カードを作成しているが、最初のカードでは級位認定は行わないようにしている。そういうお友達のカードに「OP」表記をしている。この「OP」の意味は「オープン参加」という意味で、英語の「OPEN」の略だ。ご家族にゴルフをやる人がいたら聞いてみて欲しい。必ず「OP」の意味を知っているはずだ。なお、級位認定は「OP」表記の対局カード(要するに最初の1枚目の対局カード)が終了した時点で「仮認定」される。対局カードを終了させるためには15局対戦しなければならない。なので、長考はせず、どんどん指して、早く「OP」表記の対局カードを終了させるように頑張ろう。


(質問2)

「級位」の前に「仮」と書いてあるのはどういう意味ですか?


(回答2)

これは、例えば20級に級位認定されたお友達のカードに「仮 20級」と書いてあるカードの意味ということだと思う。上記の「回答1」で説明したように、最初の対局カードの級位欄には「OP」表記される。この対局カードの15局の対戦が終わったところで、最初の級位認定が行われる。このときの級位認定はあくまで「仮」(かり)の級位認定という意味である。1枚目の「OP」表記の対局カードは、あくまで対局カードに慣れてもらうための練習期間と位置づけている。本番は2枚目の対局カードからだ。ただし、この時の級位認定は適当に認定している。理由は1枚目の対局カードがあくまで練習であったからだ。ただし、みんなの対局はときどき見学させてもらっているので、大体の棋力はわかっているつもりだ。なので、「仮」の級位であっても、そんなに外れてはいないと思っている。ただし、私の見込み違いで、仮認定された級位よりも相当棋力が上だったという場合があるかもしれず、その時は級位の認定のやり直しを行うつもりだ。なので、「仮 20級」とあるのはそういう意味だ。なお、3枚目の対局カードになった時点で、「仮」の文字はなくなり、正式な級位認定となる。頑張って欲しい。


(質問3)

対局カードに押してある「箱」のスタンプは何ですか?


(回答3)

以前説明した通り、「将棋入門コース」では、「棋力」が上達することのほかに、「マナー」が上達することをみなさんに期待している。いくら将棋が強くても、「マナー」の悪いお友達は「将棋入門コース」の卒業を認めるわけにはいかない。ゴロン太先生も私も、そう考えている。逆に、その日の教室で、「マナー」が良いと判断されたお友達には、教室終了後に、「箱」=「プレゼント」のスタンプを対局カードに1コ押し、勝ち星と同じ白マルを1コプレゼントしている。この白マルは1勝と同じ価値があるので、これから昇級をしていくためには、とても貴重だと思う。なお、私からみて、「これはひどい」、「許せない」と思えるほど「マナー」が悪かったお友達には、この「プレゼント」は渡せないのでそのつもりでいて欲しい。


(質問4)

どうやったら昇級できますか?


(回答4)

「将棋入門コース」のお友達にとって、これは大きな関心事だと思うので、ここに説明しておきたい。まずその前に、将棋の「段」とか「級」というのは何のためにあるのか知っているだろうか?これは、棋力の違う人同士を対戦させるために、「手合割」(てあいわり)といって、「コマ落ち」のハンデをつけるためのものだ。よく「柔道○段」とか、「書道○級」という風に、色々な世界にも「段級」というものがあるのは知っているだろう。実は、この「段級」というのは将棋の世界で最初に始まったものだそうだ(以上は豆知識)。さて、ではどうやったら上の級へ昇級できるのか?将棋の「段級」の認定方法にはいくつかの方法があるが、一番多い方法が、「将棋道場」とか「将棋教室」での対戦で決められた成績をあげた時に昇段・昇級するというものだ。この「決められた成績」というのはそれぞれの「道場」や「教室」が独自に決めているが、大きな違いはない。「将棋入門コース」の昇級規定はとても覚えやすく。10級になるまでは常に次の2つだけとなっている。


①5連勝する。


②1枚の対局カードが終了するまでに8勝をあげる。


この2つを覚えておいて欲しい。そして、自分の対局カードをよくみて、あと何勝したら昇級できるかをいつも意識しておこう。というのも、対戦相手を決めている私が、みんなの成績をウッカリ見落としてしまうことがあるからだ。①の5連勝の時は、「おっ、スゴイね」という感じで気がつくと思うのだが、②の8勝の時が、数えないと分からないので見落とす危険性が高い。


②の8勝というのはどういう基準かわかるだろうか?1枚の対局カードでできる対戦が15回。その半分以上を勝つことができるというのが昇級基準だ。なお、前のカードの成績は1つの例外を除いて、新カードに引きつがれないこととする。例外は旧カードの最後を連勝(1勝を含む)で終わった場合で、新カードに「前カード○○勝」と記載され、勝ち星に加えられる。

対局カードは、昇級となった時点で、まだ対局が残っていても新カードに切り替えとなる。



質問への回答は以上だ。なお、級位を「仮認定」されて、本番対局スタートとなるが、その次に昇級となった時に、日本将棋連盟の小型級位認定証を発行する。どんどんゲットして欲しい。


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