お彼岸ということで昨日お墓参りに行ってきました。
その時のバスの中での出来事。
それほど混んではなかったのですが
座席は埋まっており私一人だけが立っている様な状態でした。
そこへ一人の御婆さんが乗ってきました。
かなり高齢の方で杖をつき乗り込むのも大変そうでした。
バスというのは結構激しく揺れるものですから
立っているのは相当辛いはずです。
車内を見るとお年寄りや若いけれども乳児を抱いたお母さんなど
本来席を譲られる側の人達ばかりで若者の姿はありませんでした。
しかしどう見ても今乗ってきた御婆さんよりは若い方ばかりなので
「誰かが席を譲るだろうな」と思っていました。
すると乗り口の近くに座っていた乳児を抱いたお母さんが
「私はすぐに降りますので・・」と席を譲りました。
御婆さんは少し遠慮しながらも席に座りお礼を言っていました。
お母さんは会釈しながら降り口の方へ行きました。
どうやらすぐ降りると言うのは照れ隠しの様でした。
「子供を抱えて自分も大変なのに良い人だな~」
と思っていると今度はそのお母さんが年配の女性に席を譲られています。
お母さんは遠慮して丁寧に断っていました。
なんだか幸せな気持ちになりました。
それを偽善だという人もいますがそんな人は放っておけば良いのです。
「情けはひとのためならず」
という言葉を思い出した一場面でした。