バッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会
《ヨハネ受難曲》
2月19日:東京オペラシティ公演
2月20日:いずみホール公演(大阪)
昨年、ヨーロッパツアー期間中に新型コロナが大流行し始め、
ツアーを途中で断念しつつも、急遽レコーディングを行ったBCJとしても思いの強いこの作品《ヨハネ受難曲》。
私はそのツアーには参加しておりませんでしたが、
それでも今回の第1曲が鳴り響いた時、昨年の苦しかった思いが蘇るような、そんな演奏となりました。
昨年の《マタイ受難曲》に続いて、
今回もイエス役を歌わせていただきました。
BCJでマタイとヨハネ、どちらのイエスも歌えるなんて、10年前の私に言ったら卒倒していたでしょう。
1つの大きな目標が達成出来たことへの感謝もありましたが、
それより、BCJが奏でるバッハのサウンドの中にいられるその瞬間がなんだか愛おしかったです。
会場でお聴きいただいた方はもちろん、
ネット配信で観ていただいた多くの皆様にも、感謝いたします。
舞台上で『緊張』したりしてパフォーマンスが落ちることはありませんか??
…など、質問されたりすることもありますが、私はどうもそうは思いません。
基本的には、緊張出来る環境にいれるという事は感謝でしかありませんし、むしろパフォーマンスは上がることが多いと思っています
BCJの中で音楽をやれている時間は、リハーサルの最初から本番の最後まで、まさにその緊張「感」を心から楽しめる状況にあります。
それ以前にバッハの音楽に浸っている時は、ほとんどそれを意識する隙もないくらい、綿密な瞬間瞬間の中にいるだけなんですけどね。
これからもこの環境に感謝して、そこで奏でられる音楽のために全てを尽くしていきたいと思います!
今回エヴァンゲリストを務めた櫻田亮さんは熱狂的なボローニャファン
リスペクトも込めて、リハーサルではボローニャのユニフォームで挑みました!
(アビスパ福岡出身の冨安選手が現在ボローニャ所属なのです)