大阪国際フェスティバル
バーンスタイン: シアターピース『ミサ』
千秋楽公演は、超満員のお客様にお越しいただきました

フェスティバルホールで歌ったのは初めてでしたが、
2700名収容という、クラシックのホールとしては最大級の空間の中で…
ロック歌手として、スポットライトを浴びて歌うのは、
今までにない気持ち良さと高揚感がありました

このバーンスタインのミサ曲は、
これまでのミサ曲とは違うアプローチで、宗教観や信仰についてを取り上げており、
自分自身にとって、これまでなんとなくモヤモヤとした感情を一気に整理してくれるような内容でした。
シアターピースという事で、舞台をフルに使う作品になっており、
照明などの演出はもちろん、
ダンサーやバレエ、ロックやフォーク…ミュージカル…
200名を超すオーケストラやキャスト、合唱など…

今までにない壮大な編成を体感しました。
そんな中でもこの作品では、バーンスタイン扮する司祭役が、その葛藤や苦悩を殆どの場面で歌い続けるわけですが…
芸大の先輩でもある大山大輔さんの素晴らしい演奏に舞台に居ながら何度も泣きそうになりました。
芸大の大学院オペラで、大山さんが『セヴィリアの理髪師』のフィガロ役を歌った時に、私が学部生ながら隊長役をやらせていただいたのがいい思い出です

その時以来の共演…
憧れの先輩のことを、さらに憧れるようになってしまいました

私は、ストリートコーラスというソリスト陣のコーラス隊で出演させていただく中で、
ロック歌手2と、ロック歌手3という二役を掛け持ちで演じさせていただきました

まず、ロック歌手2は、
胸に大きな傷を抱えており、
心にも大きな傷を抱えています

↑痛そうでしょうー??(笑)
この特殊メイクの胸の傷、
みんな通りかかると痛そうな顔をしてくれました

痛そうでしょーー!?(笑)
そして、短い時間での早替えをして、
ロック歌手3では、強く迷いや怒りを神に歌い上げました!
↑自分がニットをかぶるとどうしても幼くなっちゃって、それが迷いでしたが、目力で強さを失わないように心がけました

同級生の又吉くんと

こういう舞台で、同級生と同じ舞台に立てるのは言葉に出来ない感動です

これからも一緒に高め合っていけますように…!
そのほか、たくさん写真も撮りましたが…
とりあえず東京に帰り着くまでの残り時間は…寝ます

また後日にでも…。
このミサ曲の最後には、ナレーションによる締めくくりで…
The mass is ended, go in peace.
と読み上げられます。
いつになっても、全ての世界が平和になる事は難しい。
それは恐らく、これからも残念ながら変わらないでしょう。
しかしながら、それでも希望を失わず、願い続ける事が、人間にとってのなくてはならない行動なのかなと思います
