昨日R.シュトラウスの作品を演奏したのもあって、最近はシュトラウス熱が再熱
CDをのんびり聴く時間を作って、聴いています
その中でも今日の注目作品はシュトラウス81歳の時に作曲した「変容」。
昨日の「ドイツ・モテット」は22声の合唱・ソリストによる作品でしたが、
この「変容」(Metamorphosen)は23人の独奏弦楽器のための習作です。
編成は弦楽器23名(Vn10,Vla5,Cello5,Cb3)という編成なのですが…ドイツ・モテットと似たところがありますね
弦楽5部編成というわけでもなく、それぞれがソロのように楽譜が書かれている。…とても壮大です
昨日やったモテットも、巨大オーケストラのような大きさは無いものの、声を最大限に生かした流れるような特徴的な作品になっていたが、
この変容も、同じイメージを受けます
決して音が重厚なわけではないですが、それぞれのパートの持つ表情が他のパートを刺激し、そして受け渡し、それの連続です。
演奏は約25分…途切れなく行われ、交響詩とは書かれていませんがシュトラウスがたくさん残している交響詩とほぼ近いものだと思います
音楽にストーリーが記されているように聴こえるし、この作品はナチス・ドイツ崩壊直前に作曲されたもの。
戦争における崩壊と、悲しみ…そのモティーフが聴こえてくる。
まるで葬送行進曲のように進む伴奏に、悲しみの弦楽器ソロが入り混じり、それが拡大したり縮小したりする。
シェーンベルクの「浄夜」にも似た、音量ではないところの壮大さが聴こえてきます。
この時代流行していた無調音楽、むしろシュトラウスが若い時代に残した無調的な作品とは全く対照的な、非常に分かりやすい溶け込むような旋律の数々。
『死』を意識しはじめたシュトラウスの、若い時代の「死」へのイメージとは違った表現を感じる事が出来る気がします。
ベルリンフィルのCDしか持っていませんが、他の盤を持っているかたがおられましたら是非、教えてください
…という、自分なりに調べた知識と勝手な感想でまとめてみました
今日は一日OFF!
肉を買いに行ってきました!
夜は家で一人で焼肉でもしようかなと♪
あっ…焼肉のタレが無い。。。塩でいいか!