私は確かに、
「経済回復最優先」
「課題解決の第一要素は経済的要因」
と言ったりしていますので、
金の亡者のように思われているかもしれませんが、
実際問題、金銭的問題が解決しなければ、
精神的余裕というものは生まれてこないものです。
私の考え方を示すと、
資本主義体制下で、金銭的欲求を追求しないで、
精神的安定を得るのは、
論理的に矛盾しているということです。
すべての生活活動に、
金銭的負担が一定程度ついて回ります。
要は、理論的には、その金銭的負担をカバーするだけの、
インカムがあればいいのですが、
現在の経済循環システムだと、
支出超過になってしまいます。
それはやはり、理想的には、
社会的に経済的セーフティーネットを確保しつつ、
所得倍増を志向できるような、
経済発展の好循環を実現していくことが、
国民生活と経済成長を考えて、
金融緩和政策を継続する一つの意義だと思います。
金銭は資本主義社会の潤滑剤ですが、
その裏付けがあってこそ、
精神的な交流が真に成就するということは、
極めて現実的な見方ではないでしょうか?
だからこそ、一定の犠牲を払ってでも、
日本や世界の経済回復が重要なキーポイントであるという見方は、
それが一定程度達成されるまでは、
外せないのです。