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アスミック・エースは4月22日、東日本大震災の被害状況、被災者の心情を鑑み東宝との共同配給作品「のぼうの城」(9月17日公開予定)の公開を延期することを発表した。新たな公開時期は、2012年秋を予定しているという。
同社は公開延期の理由について、「本作には、豊臣秀吉の命を受けた石田三成による戦略のひとつとしての水攻めが迫力ある映像で描かれております。これは史実であり、水攻めは数ある戦略の中のひとつです。しかし、この水攻めの表現は、この時節柄上映するにはふさわしくない描写ではないかという観点から協議を重ねてまいりました。その上で最終的に、関係各位協議・合意の上、公開の延期を決定致しました」と説明している。
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ということらしいのだが・・・





久しぶりに楽しみにしていた邦画だっただけに
非常に残念。 


$‥確率論的ひとりごと    -のぼうの城 チラシ




水攻めのシーンが津波を連想させるから
ということらしいのだが、

一体それって誰のための自粛なんだ?



俺には
叩かれないようにするためだけの
姑息な判断としてしか思えないけどね。





でも、まあ、仕方ないか。








そもそも
この映画、今だからこそ
公開すべきだと思う理由があります。




この映画は、和田竜の人気時代小説が原作。
豊臣秀吉の小田原攻めにあって
唯一最期まで落城しなかった忍(おし)城のお話。


城代は、「のぼう様(でくのぼうの意)」と呼ばれ、
領民からも慕われた成田長親。


戦国時代をよく知る人しか
知らないんじゃないかな。


ゲーム「信長の野望」とかには
ものすごい弱いキャラとしてしか出てこない
マイナーな武将です。


その長親が、わずか500人の兵で
石田三成率いる豊臣軍2万人に対抗し
最期まで抵抗し続けたわけです。







本城である小田原城が降伏した後も
忍城は落ちずに戦っていた
というから凄い。




これって、以前、「太平洋の奇跡」の記事でも書いた
サイパンの話を彷彿させます。


こういう寡兵をもって大軍を翻弄する
大好きです。








ただ
この映画のテーマは
そういう表面的なことじゃなく



いざという時に
発揮できるリーダーシップとはなんなのか?




そこなんじゃないか、と。




いざというときに
全然リーダーらしくない
どこかの首相と違って。








成田長親は
「でくのぼう」と揶揄されるように
武将のくせに馬にも乗れない体たらくで

普通だったら
ボンクラ扱いだったでしょう。

でも
城の、国の一大事という危機に際して
長親の何が
家臣や領民を動かして
豊臣軍を寄せ付けなかったのか。


そこが興味あるところです。








野村萬斎をキャスティングしたところが
なんとも言えず憎い。

$‥確率論的ひとりごと    -のぼうの城 成田長親 野村








また
忍城の有名な姫武将
甲斐姫も登場します。


$‥確率論的ひとりごと    -甲斐姫


あ・・・これは
戦国無双の甲斐姫。









甲斐姫役には
榮倉奈々です。


$‥確率論的ひとりごと    

なかなか(´∀`)










おっと

写真を間違えた・・・










こっちです

$‥確率論的ひとりごと    -のぼうの城 榮倉 甲斐姫

こっちも、なかなか(´∀`)








2012年の秋を
楽しみにしています。







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「のぼうの城」より「水の城」の方が
レビューの評判はいいです。


多分、
「のぼうの城」は読みやすいんでしょうね。



歴史好き、小説好きの人には
「水の城」の方をお薦めします。