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漫画史上、最高のラストシーンと言われる
「あしたのジョー」の最終ページ。


$‥確率論的ひとりごと    -あしたのジョー


単行本の20巻は、
すべてホセとの試合オンリーなんですが
これを初めて読んだときは
漫画なのにこんなに興奮できるのかと思うぐらい
漫画なのに観衆の声が聞こえたと錯覚するくらい
のめりこんで読みました。


真っ白に燃え尽きたジョー


死んだのか、死んでないのか
それを読者に委ねるラストカットは
秀逸でした。


鳥肌が立ちました。



ところが、これ
原作者の梶原一騎は、最初全然違うラストを書いてたようです。


それがまた、はっきり言ってしょーもないくだらないラスト。


作画のちばてつや氏が頑強にされに反対し
ラストを作ったのは梶原ではなく
ちばてつやだったわけです。



ラストの書き換えに関する
ちばてつやのコメントは以下の通り。

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この作品の原作者が高森朝雄(梶原一騎)さんであることはみなさんご存知だろうと思います。
その、原作でのラストシーンは当初、この絵のような雰囲気になる予定でした。
激しく熾烈な攻防の末、僅差でホセに敗れたジョー。
力尽きてリングサイドに座るジョーをなぐさめる段平。
「おまえは試合には負けたが、ケンカには勝ったんだ」…と。
その後、白木邸のテラスで、ぼんやりとひざを抱えるジョーを優しい眼差しで見つめる葉子…。

それはそれなりに一つの良いラストの形であったと思う。
けれど長い連載の間に、色んなドラマがあった。
鑑別所から少年院の地獄のような毎日、力石との出会い、そして力石の死。
その後も、ウルフ金串、カーロス・リベラ、ハリマオ、金竜飛、色々なライバルとの激しい戦いが続き、そして最後にパーフェクトなチャンピオン、ホセ・メンドーサとの命をかけた戦い。
そのあとの情景としては、ボク自身がどうしてもそのラストに納得できず、ページ数の都合もあったので、高森さんに相談して「ラストは任せる」と言ってもらいました。
しかし、いくら考えてもコレといったラストシーンが浮かんでこない。
締め切りが過ぎても何も出てこない。
そうして悩みに悩んでいたとき、担当の編集さんが、数ヶ月前に描いたジョーと紀子が初めてデートするシーンを示してくれた。
そこでぽつりと語ったジョーの一言、「真っ白に燃え尽きたい」というセリフを見せられたときに、あのラストシーンがふっと浮かんで、一気に描き上げることができたのです。
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梶原氏に気を使ったコメントになっていますが、
多分最初に梶原の原作のラストを見て

「最悪だ!」

と思ったはず。


私だって思うもん。


実際は、二人の間に相当のバトルがあったらしい。

梶原氏の弟である真樹日佐夫氏が言うには

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梶原が自分の原稿を電話で伝えると、
ちばさんは『これだけ長く15回戦の試合を描いてきたのに、いくら何でも段平の“ケンカに勝った”はないでしょう』と反論し、ケンカになった。
梶原は『じゃあ、勝手にしろ!!』とかんしゃくを起こし、
ちばさんは『やらせてもらいます!』と電話を切った。
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だったらしい。


いいぞ!ちばてつや!




名ラストを生んだ
その紀子とのシーンがコチラ


$‥確率論的ひとりごと    -あしたのジョー


また全巻
読みたくなった。



山下智久がジョーをやる映画とかあるらしいけど
頼むからそういうことで
この作品を汚さないでほしい。


「あしたのジョー」は
実写版の映画なんかしてはいけない。
アニメもいけない。


漫画でちゃんと読むべきだ。





あしたのジョー 全12巻セット (講談社漫画文庫)
あしたのジョー 全12巻セット (講談社漫画文庫)高森 朝雄 ちば てつや

おすすめ平均
stars魂を揺さぶられる作品
stars箱がいい
stars泪橋を逆にわたる
stars生き物のような漫画
stars力石の死後もなお彼に影響を与え続けられ成長していくジョーの生きざま。すべてが熱く、すべてが潔い。

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