鉋掛けで難しいのは、刃の出し方でしょう が、

次に難しいのは裏金の合わせ方だと思います。

しかし 誰でも裏金が合ったか否か,見分ける方法が有るのです。


その方法とは【裏金を少しずつ鉋刃に合わせながら、その都度鉋を掛けて、出た削りクズを見る】のです。


通常良く目にする削りクズですが、実はこの写真の鉋は裏金が合っていないのです。削る木材が順目の場合はこれで良いのです。


この様な鉋の削りクズが出た時は、裏金が逆目を止めるためにちょうどよい状態の距離で合わさっているのです。この状態の時、我々は「裏金が効いている」と言うのです。削る木材が逆目の場合、逆目が止まります。


この様に削りクズがチリチリに出た場合は、裏金が合い過ぎです。もういちど刃を戻して、最初からやり直してください。


この様にある程度の鉋刃の刃先まで裏金を寄せたら、その都度鉋を掛けて、削りクズを見ながら、裏金を少しずつ打ち込んで調整してください。


打ち込む時は金槌をコツンコツンと力をあまり入れないで使います。


根気よく試行錯誤を繰り返しますと、ある瞬間、真っ直ぐな削りクズが出ますよ。


刃の出具合も時々確認してください。裏金ばかりに気を取られていますと、鉋刃も出てしまっている事が有りますので。