先回に引き続き「鉋掛け」の要点をお話し致します。

①刃を平らに砥ぎ上げる

②鉋台(下端)を調整する

③刃の出具合を調整する

①②は先回お話し致しましたので、今回は③の刃の出し方をお話しいたします。


出し方は

金槌か木槌で鉋の刃頭を叩いて刃を出します。

出具合を、鉋を裏返し下端を上部にし、目線まで持って行き確認します。

鉋台のお尻部分「台尻」から下端の水平を見て、刃が髪の毛一本位の線の様に見えたら、削れます。

  ※髪の毛一本の線くらいでも、出すぎですけどね


出すぎたら

鉋台の、刃が入っている部分の、後ろ側のかど面を叩くと戻ります

  ※結構強く叩かないと戻らない時が有りますよ


刃が斜めに出たら?

斜めに出ても大丈夫です、斜めに出たほうの鉋刃の側面(脇)を叩いて傾斜を戻します。

  ※側面を強く叩いても、戻らない場合は 台仕込が悪いか、刃が斜めに砥ぎ上がっているかです。

    お買求め店、メーカー、最寄りの専門店へ相談しましょう。

掛け方(使い方)

手順が整いましたら、削ってみましょう。

利き手で鉋台の中央を持ち、もう片方の手で鉋刃の頭を手のひらで包み込むように持ちます。

利き手で台を下に押す気持ちで引きます、もう片方の手で引く力を応援してあげます。

両脇をめて、できるだけ腰に近い位置で削ってください。

  ※掛け始めた時、材木にガツンと鉋がつっかえる様でしたら刃の出すぎです。

  ※引き終わりはドスンと鉋が材木から落ちないよう注意してください。