絹の様な、しなやかさの薄い削りクズを出したいと挑戦しました。なかなか奥が深い。
最高は5ミクロン以下だそうです。私にはは到底できませんでしたが、しなやかな削りクズは出ました。
写真はおそらく20ミクロン位は出たと思います。(計測したら15ミクロンでした)
ここに来るまでの結論(私の個人的な見解です)
①鉋刃を真っ直ぐに砥ぎ上げる。刃表だけでなく、刃裏も平面で無ければ刃先が平面にならないと実感しました。
②鉋台(下端)も狂っていると上手く削れません。下端ををゲージで確認し、台尻、台頭、刃口面が平面上になるように仕上げ無いといけません。
③刃を下端から5ミクロン程目安に出す(目では確認しずらいので削りながら調整)
以上の3点が重要かと思います。
では具体的に各作業の説明を致します。
①の作業では、砥石が平面出ないと鉋刃も平面になりません。砥石を平面に修正します。中砥石と仕上げ砥石の面をダイヤモンド砥石(#400)で平面に修正し、砥ぎ上げました。
最終の刃付けは仕上げ砥石ですが、これがまた天然砥石と人造砥石で違うんです。個人の好みもあるかもしれません。天然はシットリ少しづつ砥ぎ上がるる感じで、人造は最初から研ぎ終わるまで同じ感じかな?仕上げ砥石は入念に砥げば研ぐほど切れ味が良くなるんです。
今回は適当な所で妥協してしまいました。
削ってみて削りクズを気にしてましたが、それより木材の表面がツルツルで光っているのです。感動しました。
削った木材は、ヒバ、杉、松を使用しました。
削りながら、鉋刃の刃裏も平面で無いと均一な薄さの削りクズが出ない事に気づきました。平面にするために裏押し(鉋刃の裏を平面にする事)を行いました。裏押しには金盤(足付 55㎜)、金剛砂を使用します。 押してみて裏が全面金盤に当たらない場合は裏出しを行います。
【裏出しは別のブログで紹介】
使用した砥石は荒砥石はダイヤモンド砥石(#400)、中砥石はキング#1000、仕上砥石は天然砥石(奥殿の巣板 菖蒲のカラス 大平の内曇 無名の正本山仕上砥) 人造砥石は㈱末広のデュアルストーン#10000、#6000 セラックス#8080を使ってみました。
②はまた次回で