ジャズピアニスト山下洋輔に見出され、
坂本龍一から編曲依頼された大学時代。
NYを活動拠点に“人間の力を信じる”彼女と共に到達する境地。
熱狂渦巻く新作初披露ライブも
「次のグラミー賞は彼女だ!」
日本人、だが受賞が期待されるアーティストとは
ジャズ作曲家の挾間美帆、37歳。
2020年に自身の室内楽団m_unitを率いたアルバム
『ダンサー・イン・ノーホエア』で
最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル部門にノミネート。
以来初となる待望の新作アルバムを昨秋リリースした。
同作は先頃発表された第36回ミュージック・ペンクラブ音楽賞でも
ポピュラー部門の最優秀作品賞に輝いたばかりだ。
彼女の音楽の特徴は「クラシック」と「ジャズ」のマリアージュ。
譜面に書き込む「必然」と奏者に委ねられる即興演奏「偶然」。
万華鏡のような鮮やかな世界観の中で、
奏者たちは大きな翼を得て、音楽を昇華させていく。
今年1月、制作現場に密着。
貴重な新作誕生の瞬間にも立ち合った。
そんな世界的作曲家の脳内は…自分に無いものを他者の力で補う軽やかさと、
人間に対する好奇心、愛。
可能性を体感し続けてきた彼女だけの境地とは
プロフィール
【挾間美帆/ジャズ作曲家】
1986年東京生まれ。マンハッタン音楽院大学院卒業。
2012年「ジャーニー・トゥ・ジャーニー」で
ジャズ作曲家として世界デビュー。
2016年米ダウンビート誌の
「未来を担う25人のジャズアーティスト」にアジア人でただ一人選出。
プロフィール2
2020年自身の室内楽団m_unitを率いた3作目
「ダンサー・イン・ノーホエア」で
第62回米グラミー賞最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル部門にノミネート。
2019年からデンマーク・ラジオ・ビッグバンドの首席指揮者に、
2020年からオランダのメトロポール・オーケストラの常任客演指揮者に就任。
プロフィール3
昨年デビュー10周年記念アルバム
「ビヨンド・オービット」をリリースし日米でツアーを敢行。
同作は今年、第36回ミュージック・ペンクラブ音楽賞ポピュラー部門最優秀作品賞を受賞した。これまでに山下洋輔、東京フィルハーモニー交響楽団などに
作曲作品を、坂本龍一、鷺巣詩郎、NHK交響楽団などに編曲作品を提供。
ニューヨーク在住。
4月7日 日曜 23:00 -23:30 TBS