▼・ᴥ・▼【4/4(木)午後8時~ BSP4K 】は、

『笑顔に包まれて バレンシア  #スペイン』

 

スペイン第3の都市バレンシア。

地中海貿易の拠点として栄えた面影残る旧市街を巡りながら、

毎年恒例の火祭りを待ちわびて暮らす、

笑顔あふれるおおらかな人々とふれあう。

 

 

 

番組予告動画

 

スペイン第3の都市バレンシア。

旧市街には中世後期の栄華を誇る世界遺産「ラ・ロンハ」や

地中海貿易で財を成した貴族の邸宅が数多く残る。

 

毎年3月に開かれる火祭りに向けて、

街中を彩る人形を学生時代から作り続けている工房、

伝統衣装や付け毛の準備を楽しむ家族らとふれあう。

 

広場でスイングダンスを踊る老若男女、

“前衛的な地中海音楽”を披露する演奏家など

笑顔はじける出会いがたくさん!

 

【語り】永作博美 つぶやきシロー

 

 

 

 

【語り】永作博美,つぶやきシロー

 

[BSプレミアム4K] 

2024年04月04日 午後8:00 ~ 午後9:00 (1時間0分)

 

笑顔に包まれて バレンシア/スペイン

公開:2024年4月4日(木)午後11:46

更新:2024年4月4日(木)午後11:46

NHK

初回放送 2024年4月4日(BSP4K)

撮影時期 2024年2月

  語り   永作博美

地中海貿易の拠点として栄えたスペイン第3の都市「バレンシア」。毎年3月に開かれる「火祭り」はこの街を一年中活気づけます。思い切りがよく、笑顔あふれる人々と出会います。

◆街の基礎情報

  • 場所    スペイン南東部
  • 人口    79万(2022年)
  • 景色    旧市街には地中海貿易の拠点として栄えた中世後期の街並みや、曲線美などが特徴のモデルニスモ様式の建築物を楽しめます。 
  • 人々    思い切りがよく、笑顔にあふれている。火祭りやパエリアなど街の文化・伝統を大切に守り続けている。
  • 産業    観光、ホテル、不動産業、建設、陶器、家具、繊維
  • 街の交通  地下鉄、バス、トラム、タクシー
  • 行き方   日本からの直行便はありません。アジア、ヨーロッパの主要な空港を経由してバレンシア空港に行きます。バレンシア空港から市内中心部までは地下鉄で約25分、バスで約45分です。
  • 通貨    ユーロ 1ユーロ=162円(2024年3月18日現在)

◆街の歩き方

世界遺産ラ・ロンハなど中世後期の趣が色濃く残る旧市街の一角から街歩きをスタート。40人前のパエリア鍋を買う人、「1日4~5食」楽しむという夫婦と話し、中央市場で新鮮で多様な食材を目にして、食文化の豊かさを感じます。円形広場の生地屋さんで火祭りの衣装の布を購入するお客さんたち、住宅街で火祭りの人形を制作する工房を訪ねます。準備含め一年中、火祭りを楽しむのだそう。一念発起して かつら屋を開業した女性、路上でスウィングダンス・パーティーを始めた男性など、みなさんの思い切りのよさは、巨大な人形を燃やす“火祭り心”とつながっているのかも。

◆街を歩いてみて<ディレクター談>

「バレンシアは気候がいい」と出会った多くの人が教えてくれました。その言葉どおり、撮影は2月初旬でしたが日中は連日20度超え。湿度も低く、さわやかな天気の中でロケを行えました。街の人たちがおおらかなのは心地いい気候も大いに関係ありそうです。

◆街のなりたち

15世紀、バレンシアは地中海貿易の拠点として繁栄を極めました。その後、西洋諸国による新大陸の発見で交易の拠点が地中海から大西洋へ移り、街は衰退しますが、18世紀に絹織物などの産業の発展で経済的に回復します。時を同じくしてスペイン3大祭りのひとつ「火祭り」が始まります。大小さまざまな人形を街中に飾り、最終日にそれをみんなで燃やします。過去の悪い流れを断ち切り、新たな春の訪れを願うこの祭はユネスコの無形文化財。バレンシアの名物そして街の誇りです。

◆出会い

街の「スイングダンス」

ラ・ロンハ裏の広場でスイングダンス・パーティーに遭遇。1人の男性が20年前に「みんなの前で踊ると楽しそう」と始め、根づいたそう。老若男女、多くの人々でにぎわい、思わず足を止めて参加したくなりました。

街の「人形工房」

火祭り専門の人形を制作している人形工房のおふたり。大学生のころから作り続けているそう。人形に込められた子どもたちへのメッセージに胸を打たれます。笑顔もとてもすてきでした。

街の「猫の家」

旧市街の路地の壁に描かれた小さな家を見つけました。中をのぞくと…黒猫が出てきました!「猫の家」と呼ばれる壁の向こう側は猫たちが住む空き地になっています。バレンシアの人々を和ませる癒やしスポットです。

◆グルメ

【第1位】パエリア

バレンシア風のパエリアは魚介類ではなく、うさぎと鶏(にわとり)の肉を使います。サフランもたっぷり。肉のうまみをしっかり吸い込んだご飯が食欲を誘います。通な人は、これ以外は「パエリア」と認めないんだとか。 20€(約3200円)※2人前

【第2位】ブニュエロ

バレンシアを代表する揚げ菓子。生地にはバレンシア名産のカボチャが練り込まれ、それをドーナツ状にして高温の油でカラッと揚げれば出来上がり。熱々のホットチョコレートと一緒に召し上がれ。 3€ (約360円)

【第3位】オルチャータ

バレンシアの人たちがこよなく愛する栄養満点のドリンク。原料は食物繊維とビタミンが豊富なカヤツリグサの茎。それを乾燥させ、水で戻してミキサーにかけ、砂糖を混ぜて作ります。細長いミルクパンを浸して食べるのが定番です。 3€ (約360円)

◆とっておき!街のお宝

聖母デサンパラドス聖堂 守護聖母ビルヘン様

バレンシアの人々が日々祈りを捧げる守護聖母「ビルヘン様」。旧市街の中心「ビルヘン広場」の聖堂に祭られています。15世紀、1人の神父がこの場所に身寄りのない人や障害のある人たちのために病院を建て「聖母デサンパラドス」と名付けたことから、信仰が生まれたと言われています。家族に問題があったときに、ビルヘン様に祈ったら願いがかなったと涙ぐみながら話してくれた人もいました。バレンシアの人々が心から愛し慕う「お宝」です。

語り:つぶやきシロー