大名から町民まで!
身分を超えた“博物ブーム”
英雄たちの選択
毎週水曜[BS]午後8:00
18世紀は、世界的な博物学の時代。
江戸の大名の間でも、魚類・鳥類・昆虫などの図鑑を作らせる、
いわゆる「博物大名」が次々に出現し、新しい時代を切り開いていく。
衆鱗図「鯛」/高松松平家歴史資料(香川県立ミュージアム保管)
四国・高松藩の殿様は、海の魚にこだわり、
「衆麟図」という海の魚の図鑑を作らせた。
本物をそのまま写し取ったようなその姿は、
図鑑というより精緻な工芸品を思わせる。
一方、幕府要人・若年寄の堀田正敦は、
日本の鳥の大図鑑を作ろうとしていた。
漂流民からロシアに鴈の生息地があることを知った正敦。
緊迫した北の海の情報は、国家の重要機密でもある。
その情報を図鑑に盛り込むか正敦に選択が迫られる。
堀田正敦 肖像画 / 個人蔵・佐野市郷土博物館写真提供
観文禽譜「ペングイン」 / 宮城県図書館 蔵
観文禽譜「エトピリカ」 / 宮城県図書館 蔵
観文禽譜「ガン」 / 宮城県図書館 蔵
【司会】
磯田道史,杉浦友紀,
【出演】
博物学者…荒俣宏,
学習院女子大学教授…今橋理子,
東洋大学教授…岩下哲典,
【語り】松重豊
[NHK BS]
2023年12月06日 午後8:00 ~ 午後9:00 (1時間0分)