ずっと思っていたね。あんな風になりたい。言いたい放題好きなことを言って、誰を傷つけようと自分が何者よりも正しい。いやなことはすべて押し付けて、自分の好きなことだけしていられる。

そうじやなくなったら、みんな人のせい。そんな自分は世界一不幸で可哀想な人。そばにいる人間はすべてを犠牲にして自分に尽くすべき。そのために生まれた者たち。

私は消耗されるほうが、圧倒的に多い。だから、すべて自分を中心にして他人を振り回し、傷つけても平気で自分を貫ける人が本当にうらやましい。

自分はそのためだけに生まれたのだと言い聞かせつづけてきた。だから本当に早く死にたかった。どんなに楽だろう・・・

記憶がある以上忘れられない出来事は誰にだってあまりにもたくさんある。その時点でクリアできなかった疑問や出来事があったとすれば、なおさら傷は深く引きずりつづける。

思い出すたびそこへ戻り、また自分を苦しめている自分に嫌気が差してきたとき、自分が決めて辿ってきた道だとして、自分が自分をこんな奴隷のような惨めな心に陥れてしまったのかと、目の前に何も見えなくなる。人とかかわるから疑うなら、もう誰ともかかわりたくない。何一つ集中する時間を作れないなら、一体どうすればいいのだろう?

なぜ私にばかりこんなに何もかも一遍に次から次へと降りかかるのだろう。魂が本当に求めているものを見つめる時間さえ作れない。せめて1日30分でいいのに。愛はすべてに向けられているはずなのに、それを感じられない状況を作ってしまったのは、自分自身なのだろうか?

悲しみと疲れを癒すふかふかのべッドは、どこにあるのか、探しに行こうと思う。