大いなる時の来る間に申酉の国に暗雲たなびく気配あり
大きな羊の国は子午線上に防備し威嚇するが
松は動けず鷹は来ないだろう
双子の国の民は恐れ逃げまどい
助けを請う時に
再び太陽の国の愚かな民は裏切るのか
因縁の親子は袂を別ち
老いたる父はいまだ認められていないまま
その身を置く場所も無い事に苦悩しているのに
見て見ぬふりを繰り返すのか
遠き日に栄えた都の太子は
汗血馬を愛し十方国土を探した陰で
追われた駄馬達の嘶声と逃げる蹄の音は
いつしか砂漠の彼方へ消えたように
弱き者は救われぬのか
否々
彼らは来たる日に大群を伴って戻ってくる
しかし今はまだ大声を挙げてはならない
静かに静かに時間を稼げよ
残虐なハーンの亡霊を
今はまだ再び目醒めさせぬように
盗人は北の果てから忍び足でやって来ている
それでも子等は気づかずに眠ったままなのか
三度大地が揺れる時
大地の裂目より封印の徴が顔を覗かせる
黄泉の国よりイザナミが帰り
スサノオウが力を取り戻し
彼らが活動を開始する頃
南に3つ 北に2つの封門を開けよ
この国に既に生まれたる真の天子が見いだされ
地の国は彼と天の子等に道を開くだろう
天空へのホールは約束の民へ
地の中の大いなる聖都への道は
東の王達の為に開かれるものとなるのだから
