「しまった会議の時間だ!!」


などと誰も言うことはなかった。


関内の中心地で至極の1杯を口にした4人は、集合時間ギリギリだったが、心に大きなゆとりが出来ていたのだった。


しかしその一方、表情に隠すことは出来ない満足感がその顔に表れていた。


特に一番の熱血漢I氏の顔はまるで激しく燃え続ける太陽のように赤く、そして熱い汗が噴き出ていた。


そんな状態で出席した会議は、あっという間に終わった。


どんな話をしたのか記憶に無い位、無事終わった安堵感がメンバーを包む。


「良かった。角のお陰だ。」


そう思いながら、自然とメンバーの足は中華街へと向かうのだった。


しかし、なかなか心に響く店が無い上、どう褒めても無難としか言えない料理に直ぐ飽きた4人は次の行き先を探すことになった。



<続く>