格言で学ぶ頬こけお父さんの魅力 | 句読点

格言で学ぶ頬こけお父さんの魅力

 昨日は悲惨でした。


 というのも、昨日は2時にNTTの勧誘に起こされて、寝ぼけた頭で「は?シャツ?シャツ?」とかわけわからんことを連呼しながら1時間が経過し、3時ちょっと前ぐらいから記事の執筆に着手したわけなんですが、5時50分ぐらいになんかディスクエラーでPCが急死し、それと同時にかなりクライマックスまでスランプしてた文章が蒸発してしまい、昨日は執筆を断念したわけです。諸行無常な感じだった。まあ途中かいてて悲惨なほどつまらん記事だよな、って思ってたから若干ほっとはした。危ない危ない。


 そういうわけで、昨日は更新できませんでしたので申し訳ありません。…まあ、昨日は更新してたほうが悲惨だったと思うけどね。


 そして今日の記事に先立ちまして、このネタの執筆権を譲渡してくださったこんちはとみちゃんさんに感謝申し上げたい。協力、感謝する。これを書くことになるとはな…


 では今日の記事です。どうぞ




















 あなたは、今の担任、また、学生時代の担任についてどう思っているだろうか。


 仏みたいに優しい、もやしみたいに弱弱しい、鬼みたいに厳しい、小指無い人みたいに怖い、トイレに流そうとしても流れないゴキブリの足みたいにうざい、ガチムチ体育会系、顔的にNG、性格的にNG、におい的にNG、ほかにもいろいろな印象があったと思う。


 しかし、あなたは次の特徴にすべて当てはまる教師からの教育を受けたことはあるだろうか。

 


 <見た目>

 ・頬がこけてる

 ・目の周りと頬の辺りがどす黒い

 ・肌がなんだか青白い

 ・顔の形が見事な長方形

 ・髪の毛は、横は刈り上げ、上は若干残して微妙にツーブロック

 ・体はもう悲惨なぐらい骨と皮

 ・肩幅だけは広い

 ・なぜか頭がバランス悪いくらいにでかい

 ・175cm(推定)

 ・45kg(推定)

 ・遠足等、郊外に出るときはなぜか黒ずくめ。キャップとグラサンは標準装備

 ・「ジャケットがスナイパーみたいだ」(学生時代に彼を知っていた数学教師の言葉)

 ・靴も真っ黒

 ・よく分からんけどなぜか黒い皮のグローブも装備

 ・花粉症で時々マスクも着けてる。ここまでくるともう強盗としか思えない


 
句読点-yes, it is a lot of franken

受験2日前に、数学の参考書に施したfrankenのデッサンです。鉛筆だからちょっと分かりにくい。



句読点-obakeeeeeee


デフォルメされた僕らのfranken。目の具合とか本物そっくりです。ただ諸事情で横になってるのが残念でならない。


 <性格や行動>

 ・怖い

 ・怖い

 ・怖い

 ・すぐ怒る

 ・時間に厳しい

 ・声にドスがピリリと効いている

 ・怒鳴った後、二カッと作り笑い

 ・「作り笑いがロボットより下手」(『the 適当』の異名を持つ国語教師の言葉)

 ・出で立ちがものすごく堂々としている

 ・廊下を歩くときは胸を張ってふんぞり返っている

 ・足音がしない

 ・職員室に忘れ物を取りに行くときはいつもの歩き方のまま早歩き

 ・途中、服装の乱れた生徒が犠牲になることが多い

 ・違反のシャツを着ている生徒を見かけると呼び止めてその場で脱がせる

 ・そうやって追いはぎしたシャツを朝礼とかの時に教卓の上に置いている

 ・機嫌がいいときはニコニコ、機嫌が悪いときはすごい剣幕

 ・機嫌が悪いときは頬と目の周りの黒さが9割増加

 ・英語の発音がもうネイティブ並み

 ・代わりに日本語がカタコト(一応日本人です)

 ・使う言葉がいちいち古い


 とまあ、いろいろ書いたが、まだまだありすぎてここに書くにはもったいないくらいの逸話が存在するこの人物こそ、高校時代の我らが担任、通称franken(諸事情によりアルファベット表記)である。ここからはエピソードも交えて彼について紹介したいと思う。





 私たちの教室に悪魔が訪れた。


 高校に入学したての1年生1学期、私たちのクラスの人たちはは男子校という、少年院のような環境に絶望していた。


 全く話し声が聞こえてこない静寂しきった休み時間、私たちは机と面向かって沈黙していた。近づく悪魔の足音にも気づくことなく。


 ああ、次は英語か。


 私は中学時代から英語は得意だったため、正直英語の授業というものを甘く見ていた。どうせ寝てたってそれなりの点数取れるだろ。点数さえ取ればまあ大丈夫だろ。


 この考えは後に、重大な過ちだったと思い知らされた。


 授業開始2分前、ふと廊下を見てみると、顔は見えないがなんだかスタイリッシュな教師が気をつけをして待機していた。ああ、やっぱ普通の奴なんだな。私はそう思った。


 授業開始のチャイムが鳴った。


 ガラガラガラ  どごぉん


 勢いよく開かれたドアはその後壁に衝突し、その反動でちょうどもとあった位置に戻った。


 私はそのドアに目を取られながらも、それよりも衝撃的な光景を目の当たりにした。


 え、何、この人、大丈夫なの?


 なんかすごい顔面蒼白で、頬とかこけまくって黒ずんでるし、なんか目の周りもくぼんでどす黒く、特殊メイクみたいなしわ、そして死んだ魚のような目をしていてた。第一印象はヤク中患者。え、何、この人、この後自殺するの?そう思わずにはいられなかった。


 え、ちょ、何、この人が僕たちに英語を教えるの?いやいやいやいや、怖えぇよ。授業中禁断症状とかでたら大丈夫なのか?


 そんな出で立ちの男が口を開いた。


 「はぁい、はじめまぁす」


 彼は落書きみたいな頬をぽりぽり掻きながら、こう、満面の笑みを浮かべて明るく言い放ったのだ。


 あれ、なんだ、普通の人じゃん。よかった。ほんとクリーチャーかと思ったぜ。


 と安心し、委員長が号令をかけた。


 「服装を正して」


 「きをつけ」


 「礼」


 「お願いしまあす」


 「ちゃくs」


 「待て」


 ここで彼がとめた


 「服装を正していない人がいる」


 彼はデフォルトで怖い顔を6億倍怖くしてある一人の生徒をにらみつけた。どうやらシャツが出ていたようである。ただ、にらまれた本人はそのことに気づいていなかった。frankenは続けた。


 「おい、君のことを言ってるんだ」


 「シャツ!チョイ出しするな」


 私はどう反応していいか分からなかった。


 というのも、さっきの「じはじめまぁす」とは全く波長の違うどすの聞いた声で、ヤク中患者の顔をした男が威厳たっぷりに言っている様子、これは本当に怖かった。背筋が凍りついた。これでただでさえ凍りついていた教室がもう完全にピーンと張り詰めた空気になった。


 ただ、そのあと、彼の口から「チョイ出し」という単語が出てきたときには思わず噴出しそうになった。キレたヤク中患者が「チョイ出し」。どすの聞いた声で「チョイ出し」。空気とあわせてものすごくシュールな図が出来上がっていた。


 言われた生徒はようやく気づき、シャツを中に入れた。

 

 「………」


 しばらく間をおいて、再び彼は口を開いた。


 「おい、すいませんの一言もないのか?」


 怖ええええええよ。初対面のヤク中患者にこんなこと言われるともうほんと足がすくみますよ。だってものすごいにらんでるんですよ。親の敵みたいに凝視しながらこの言葉ですよ。


 まあ、当然、注意された生徒はビビりまくって「あ…はい…あの…」としか言えなかった。


 すると、


 「悪いことしたら『すいません』って謝るのが常識だろうが」


 「失礼な人だ」


 「非常に不愉快だ」


 とかヤクザみたいに責めるの。彼、そこまで責められるくらい悪いことしたかな。というか「非常に不愉快だ」って言い回しがめちゃくちゃ怖い。


 「委員長、やりなおし」


 こうして挨拶をやり直し、皆が着席した後、彼は


 「予定が狂ったなー」


 と、落書きみたくひどくこけた頬をぽりぽり掻きながらぼそっと一言つぶやき、そのあと


 「OK!」


 と満面の作り笑い。びっくりするぐらい作り笑い。ほんと、アシモより下手な作り笑い。私は寒気を覚えた。全然笑えねえよ。


 そのあとはずっとぺらぺらぺらぺらわけわかからん英語をしゃべってた。もう完全に自己満足。誰も聞き取れやしねえ。


 そんなこんなで授業が終わり、最後に


 「終わりまーす」


 と満面の作り笑いで号令をかけ、逃げるかのごとく颯爽と退出。そのときも当然足音はしなかった。ただその後、廊下から


 「おいシャツが出とるぞ」


 「おい逃げるな、待て」


 「服装を正せと言っとるんだ」


 「最低限のマナーだろうが。ああん?」


 「お前担任は誰だ」


 「注意するよう言っとくからな」


 「名前は何だ」


 「こんなみっともない格好で廊下を歩くな」


 「すいませんは?」


 「チッ(舌打ち)」


 て感じの怒号が聞こえてきたのはたぶん気のせいであろう。気のせいに違いない。


 





 ちなみに私はそのあと春休みの英語の宿題を出すの忘れていて、昼休みに職員室の彼の所に単騎突撃してきました。なんか飯食ってて機嫌がよさそうで、謝ったら普通に許してもらえました。


 ただその日の夕方、私と同じく春休みの宿題を出してなかった人が職員室に出しに行ったらなんかすごい機嫌が悪くて、


 「遅い!!」


 とか散々怒鳴られたそうです。ほんと、気まぐれな子なんだ。












 はい、というわけでまさかこれを書き日がこようとは夢にも思わなかったのですが、なんというか、このペースで書いてたら本当に1年は書き続けられるんじゃねえのかってぐらいに書くこと満載。正直こんなに手が進んだ記事は初めて。まあ、私の高校三年間=彼との戦いの歴史ですからね。そりゃ書くことだらけですよ。


 そういうわけで、こんかいは彼の研究に高校生活の80%を費やしたこんちはとみちゃんさんの許可を取って執筆しました。彼についても語りたかった。frankenを語る上で彼をかたらずしては始まらないからな。もしよかったら、また書かせてね。



 以上、一昨日にfrankenが夢枕に立ったので心配になって書いてみました。なんかしきりに耳元で


 「大学合格後まだ私のところにお礼に来てないじゃないか。許さんけんな」


 ってつぶやいてました。こんど近くの神社で除霊してもらいますね。




















しまったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ最上級のネタがああああああああああああああああああああああああスランプの餌食にいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい言い言いいい言いいい言いいい言いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい○│ ̄│_