6歳
早朝に書いたふみちゃんの他にももう1人好きな子が居た
かなちゃん
小2の時にカナブンカナブン言って嫌われたけどね
それでも冷たいながらも口は聞いてくれてた
小5の時の昼休み前にかなちゃんの仲良しグループの女の子達が昼休みバスケしようって話てるのが聞こえて
先にバスケットボール奪って校庭に行こうとしたらかなちゃんに見つかった
ねぇボール貸して!
ねぇボール貸して!ボール貸してよ!
そう言いながら俺についてくるかなちゃん
階段を降りてもついてくる
ちょっと嬉しくなっちゃってこのまま渡したらかなちゃんが仲良しグループと遊びに行っちゃうから無視し続けた
そして靴を履き替えて外に出た
まだついてくる
出たらこんな感じで校庭の周りが通路になってる
奥の遊具がある場所に向かうのに歩き始めた
教室の方を見たらかなちゃんの仲良しグループの女子が窓から見てる
仲良しグループの女子はいくら言ったって無駄なのをわかってるからわざわざ校庭に出てこない
通路に出てからはのんびりドリブルをしながら無視し続けた
ずーっと貸してよ貸してよ言うかなちゃん
ドリブルしてるからボールを奪おうと思えば奪えるのに無理やり奪ったりはしないかなちゃん
かなちゃんを独り占め状態してるのが嬉しくてドキドキしてた
嬉しくて無視し続けて結局渡さないまま昼休み終了の鐘が鳴った
かなちゃんの後ろを歩いて教室に戻った
ふみちゃんみたいにたくさん思い出があるわけじゃないけどふみちゃんと同じくらい好きだったかなちゃん
もちろんかなちゃんのリコーダーもペロペロしてる
ぎょう虫検査の時にはかなちゃんが採取してるところ想像して1人でニヤニヤしてたくらい好きだった
でもかなちゃんとは中学では1回も同じクラスにならなかった
入学式の時に声をかけてくれたのが最後
小2に戻れるならかなちゃんの事めちゃくちゃ大事にして優しくするんだけどなぁ