仕事仲間というか、ソムリエ仲間というか、
みょうに気になる、ちょっと年下のソムリエと話した。
「やっぱり、今やってる僕らの仕事って、日本人じゃなくて、フランス人に認めてもらいたいでしょ?」
と言っていた。
彼は、滞仏10年以上、パリのホテルでもソムリエとして勤めていたという。
そして今は、カンティーヌ(フランス食堂)の店主。
まさに、そこはフランスの空気を感じるお店。
そう言われて気がついたけれど、たまに来店してくれるフランスやスイス、ドイツの人々
にはテンションがあがる。
でも、ここは日本。
認められたいのは、日本人でワインはあまり飲まない人たち。
「ワインってこんなに美味しかったんですね!」
「この料理にこのワインがとっても美味しく感じる!」
って言って欲しいなぁ。
しかし、それは難しいかな。だって、ワインバーと銘打っている以上、
ワインを飲む人がほとんど。
実は、今いちばんワインを飲んで欲しいのは、現役を終えリタイアした方々。
ワインを通して、昔話なんてして欲しい。
昭和のよき時代、苦しい時代、そして平成への時代変化への対応。
そんな、時の移り変わりをワインを通して見つめてみたいなぁ。
この30年で、ワインの味わいがずいぶんと変わったことを知っている人たち。
意識していなくても、それを感じていたはず。
そしてその時代とは、ご自身にとってどんな時代だったのか。
そんな話が出来たら、いいな。
-fin-
