Rumi
前回、前々回とトルコの話を書きましたが、
トルコつながりでもう一つ書いちゃいます。
トルコでは 僕は各地を訪れましたが、
その途上、スーフィー教の中心地 コンヤ(KONYA)も訪れました。
コンヤにはルーミー廟というところがあって、
スーフィー教の偉大な詩人、ルーミーがそこで永眠してます。
スーフィーの人も世界中から訪れますが、
ルーミー廟のイスラム建築がとても美しく、
観光客も多い名所です。
スーフィー教は一般にイスラム神秘主義といわれていますが、
実はその歴史には諸説あって、
一説では スーフィー教はイスラム教の発祥よりずっと前から
存在していた古代からの教えで、イスラムが覇権を拡げてきたのに応じて
自らの存続をはかるため イスラムの衣をまとうようになった。
その結果、イスラム神秘主義と捉えられるようになったとあります。
事の真偽は今はもうわかりませんが、
その歴史はまさに 神秘 ですね。
Rumi生誕800年記念祭のCD
さてスーフィー教といえば くるくる回る旋回舞踏が有名です。
ぼくがコンヤを訪れたころはまだセレモニーへの参加は
一般に開放されていませんでしたが、
いまでは外部にも門戸を開いていて、だれでも旋回舞踏を鑑賞したり
体験したりできるようです。
いまから思うと残念なのは、コンヤを訪れたときに
ぼくがまだスーフィーの奥深さをよく知らなかったことです。
ぼく自身がスーフィー教のことをちゃんと知ったのは
その後に トランスパーソナル心理学を学んでからでした。
というのもトランスパーソナル心理学では、
禅 や チベット密教 など、行をするときの心身の働きに注目し、
それらのさまざまなエッセンスを心身のワークとして
取り入れたりしています。
スーフィーの教えや旋回ダンスもまた
同じように心身のワークとしてトランスパーソナルのワークに
取り入れられているんです。
ちなみにぼくも実は 自分のワークショップで
スーフィーのエッセンスを取り入れたワークを
何度かやったことがあり「すごく面白かった」という感想を
参加者の皆さんからもらっていました。
覚技ワークにおいては、サイレント・サウンド・クエストという
ワークの中にこのプログラムがあって、いずれ行う計画でいます。
ところで以下は余談ですが、
スーフィの伝統のなかに有名な言葉があります。
「一杯のお茶をちゃんと入れることができれば、不可能なことはない」
これはぼくは まさに「Be Here Now」の極致だろうと思っています。
日本の茶の湯の奥儀と通じるところがあるかもしれませんね。
余談ついでにもう一つ、
スーフィーでは修行僧のことを ダルビッシュ というのですが、
ダルビッシュといえば、そう、メジャーリーグで活躍している
ダルビッシュ投手の苗字でいまはよく知られてますよね。
彼の苗字はこのスーフィーの修行僧に由来しているんです。
もちろん彼自身の宗教とは関係ないとは思いますけどね ^ ^;
プチ雑学でした(笑)。


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