力づくだとダメだしされる護身戦闘術 カパプ
インターナショナル・カパプ・フェデレーション創始者による
1日講習会開催決定!
3月6日(日) 豊島区
年齢・性別・経験関係なくどなたでも受講できます。
こんにちは!
今回は知り合いが開催するセミナーのお知らせです。
女性の方は少し引いてしまうかもしれませんが(苦笑)、
自分の安全を守るということでは男性、女性問わず、耳寄りな情報だと思います。
かなり長いですが、最後まで読んでくださいね!
「カパプ」 という護身術をご存じですか?
大多数の皆さんは、カパプなんて耳にすらしたことがないのでは。
僕も最初にこの名前を聞いたときは、「は? 何? カ、カッパ?」という反応でした(笑)。
知ったきっかけは、知り合いからロシアの護身術のことを聞き、ネットを調べているうちにカッパのような「KAPAP」という文字に遭遇したこと。
カパプは「KAPAP」と書きますがどんなものかというと、イスラエルで発達した護身戦闘術です。
“イスラエル発の護身戦闘術”としては世界的にクラヴマガが有名ですが、カパプはその起源にあたるものであり、クラヴマガの技術体系や理念の土台となっているもののようです。(注 下の方に書いた歴史のところをご参照ください。)
カパプのホームページを見ると、こうありました。
以下、コピーペーストです。(ちょっと硬めの内容ですが・・)
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元祖イスラエルの軍事実践格闘護身術として各国で推奨され、実際に多くの実戦経験から培われた戦闘術はイスラエル国家の軍事機密として改革改善され、現在においては米国政府機関でも正式に認定採用されている【接近戦闘術】です。
市民や格闘家や文民部門のオフィサーや軍の人事職員に、あらゆる状況に対する自己戦闘技術のひきだしをどのように向上させるかを教えている。
特徴
:短期間の習得が可能。
:体格、体力、性別、年齢、経験に関係なく誰でも習得が可能。
:人間の持つ本来の自衛本能を目覚めさせることにより、究極の場合に於いて瞬間的に防御反応を培う。
:心身共に鍛える事が可能で有ると同時に効果的なエクササイズとしても活用が可能。
:格闘家の方々に於かれましてはご自身のスキルを活かし柔軟に応用が可能。
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ふんふん、どうですか? なんだか面白そうじゃないですか?
しかもカパプは今もなお現在進行形で進化しており、ここ何年かはブラジリアン柔術のエキスパートであるジョン・マチャドから直接の指導を得ながら柔術技術も取り入れているところなのだとか。
行ってみました。
結果は・・・
面白い。
Youtubeで「KAPAP」と検索すると1600~1700件近くの結果が出てきます。
それらを見ると、黒いTシャツにミリタリーパンツを履いた、いかにも兵士とか傭兵という感じの屈強そうな外人男性達が、ドラマや映画で見るような激しい格闘ワザを見せている動画ばかりで、他の格闘戦闘術と同じように見えます。
女性には怖いかもしれません。僕も・・怖いです。
ところが一度行ってみるとビックリ。一度レッスンを受けてみないとわからないのですが、その動きは人間の身体構造を踏まえた上でもっとも効率的な動きを究めたものであり、相手の動きや力を利用して可能な限り無駄なくやわらかく動くことで行われているものなのです。
つまり、合気道的な要素があって、一見、激しい力尽くの動きのように見えて、実は力を抜いた流れるような動きが基本となっています。
ですからレッスン中は呼吸を忘れず、常にリラックスしていることが求められます。
相手の武器を取り上げる方法を学ぶときでも、たいていの護身術ではつい力まかせにむしり取りがちで、取り上げられればOKとなったりするのですが、カパプでは絶対にそれは良しとしてくれず、どう取るのがもっとも力を使わずスムースにいくのかを身体を通して何度も繰り返し教えられます。
要するに、見るとやるとでは大違いなのです。
カパプの無駄な力を使わないというこの中心哲学は、僕がかつて10年間習っていた武術と非常に似通ったところがあって、僕はびっくりしたものでした。
もう一つ、僕がこのカパプのレッスンを受けてみて一番驚いたのが、その先進性でした。
たとえばカパプのレッスンはダイナミックストレッチから入るのが常ですが、これは近年のスポーツ科学で推奨されているストレッチの手順にかなっています。
しかもその内容は骨盤まわり、肩甲骨まわりをメインに全身へ及ぶもので、人が自分の身体を動かす際のキーとなる部分をしっかり抑えています。
さらにそのダイナミックストレッチは、無駄な力を身体から抜いていくことと、身体の各部分の連動性を起動させることも目的としています。
そして何よりこのダイナミックストレッチの動き自体がそっくりそのままカパプの動きの基本となっていて、ストレッチからいつの間にかトレーニングに移っている・・・というスタイルでレッスンが始まっていきます。
その無駄のなさは素晴らしいの一言です。
正直なところ、カパプが短期間で身につけられるとは僕には思えませんが、そうではあっても、誰でも一度は経験しておくと面白いものだと思います。
その意味で見逃せないのが、3月6日(日)に開催されるカパプ講習会です。
カパプのまさに総帥であるアヴィ・ナルディア(Avy Nardia)氏がアメリカから来日し、ダイレクトにワンデイレッスンをしてくれる稀少なチャンスだからです。
これは一般の誰もが参加できます。経験も性別も年齢も一切関係ありません。
皆さんももしよかったら、ぜひこの機会にカパプに触れてみてください。
僕も当日は参加予定です。
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KAPAP(カパプ) トレーニング・セミナー開催
講師:アヴィ・ナルディア
インターナショナル・カパプ・フェデレーション創始者及び米国カパプアカデミーの共同創業者。
日時:3月6日(日)9:00~16:30 (受付開始 8:30より)
場所:佐藤道場
西武池袋線:『豊島園』駅下車 徒歩2分
地下鉄大江戸線:『豊島園』駅下車 徒歩2分
中之橋南交差点、庭の湯、トイザラスそば
練馬区練馬4-20-5 MTハイツ B1F
内容:カパプについての説明
徒手、及びナイフ・ガンに対する対応テクニック
(練習用ラバー製ナイフ、ガンをお持ちの方はご持参ください)
年齢・性別・経験関係なくどなたでも受講できます。
お問合わせ、お申し込みはこちらのメールへKapap Japan
KAPAPの覚技研究会へのお問い合わせは⇒こちら
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●名前の由来
KAPAPとはヘブライ語「フェイス・トゥ・フェイス・コンバット」で接近戦闘術のこと。
●カパプの歴史
第一次世界大戦後、パレスチナでユダヤ移民が自衛組織を作る。
後に自衛組織は強化されるが、その課程でメンバー達は世界中の戦闘術やマーシャルアーツの中から実用的な要素だけを選び抜いて取り入れ、本格的な戦闘術を確立。これがメンバーの間でカパプと呼ばれた戦闘術。
自衛組織は後にイスラエル防衛軍(IDF)という正式な国軍になり、カパプはイスラエル特殊部隊の人間にのみ訓練される戦闘術となった。ただしそれとともにカパプという名称自体は次第に使われなくなっていった。
しかし1980年代、アヴィ・ナルディアとカイム・ピアーという2人のイスラエル特殊部隊上官達が、カパプ発祥の頃の戦闘原理を一般の人々に対して教え広めていこうと決意し、アメリカで本部を創設。以後、世界各国でカパプの普及に力を注いでいる。日本にも支部がある(カパプ・アカデミー・ジャパン)。
●アヴィ・ナルディア(Avy Nardia)氏プロフィール
イスラエル軍のエリート中のエリートで構成される対テロユニットYAMAMの諜報部門の元メンバーで、イスラエル軍元少佐として防衛戦術、徒手格闘に長けている。イスラエル国軍において軍事教官を育成できる唯一の指導者。
幼少期よりカパプ、剣道、居合道、柔道、弓道、空手、柔術、キックボクシング、ボクシング、ムエタイを学び、7年間の日本滞在期間中には日本伝統武道を多く修行し、有段者(空手6段、剣 道6段、柔術師範等)となった。近年はブラジリアン柔術界の巨匠ジョン・マチャドのもとで柔術を学び、インストラクターとしても活躍中。
現在は28年間の教官 としての経験を活かし、世界中の軍特殊部隊、対テロ部隊、陸軍、海軍、SWAT、SRT、SERT、警察、警察学校、看守などにもカパプを指導し、その技術内容の高さを絶賛されている。
その一方、女性や子どもといった一般の人々にカパプを指導することにも力を注いでおり、暴漢・暴行行為に対する自己防衛手段の基礎知識を教えている。
文責 覚技研究会 新海正彦
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