覚技体術・ミニワークショップの報告(7月2日開催) | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。

7月2日の覚技体術ミニ・ワークショップが終了しました。

参加いただいた方の意識の高さと、自分を見つめる熱心さ、そして真剣に学ぶ姿勢には、
ファシリテートするほうの人間として、まさに居住まいを正される思いでした。
しかしワークショプ自体は、皆さんの遊び心が発揮され、終始楽しくなごやかな雰囲気に包まれていました。


覚技のワークショップは参加者の顔ぶれによって毎回、臨機応変に変わるのが特徴です。
言葉でお伝えするのが難しいのですが、どんなものか知っていただくために、今回の内容の一部をご紹介します。


・身体をゆるめるための武術的呼吸のやりかた

・自由な動きの基本を体感する

・軸を感じる動き方

・体や感覚のどこに注意を向けるかが動きに大きく影響をあたえていることを体感する

・一瞬の動きの中に、自分を制限する思考や気持ちが入り込んでくることを体感する

・この他、話の流れから、誰かに襲われるといった危機的状況から難なく逃れるという過激な(!?)ワークも行いました。(注 といっても危険な内容ではありませんからご安心を!)


全体を通しての目的は、、、
感覚に注意を払うことで伸びやかで楽に居られることを知る。
その結果、自然と周りに注意が行き届き、
自分も周囲に支えられていることを心と身体で実感する。
というものです。

小さな生まれたばかりの赤ちゃんがよく無邪気に腕をパタパタ動かしていますが、ふとあの腕に当たってしまうと、あんな小さな体であるにもかかわらずとても強いインパクトを持っていることに驚きます。
人の動きは本来楽に動いていると、とても力強いものであるのですが、赤ちゃんの腕はそのことを教えてくれます。
そして今回の覚技ワークショプでは、そのことについて実際に実感していただいけたようで、嬉しい限りでした。


参加者からいただいた方々から、こんな声をいただいています。

「人前で話す、ワークショップをファシリテートすることや、
クライアントの話を聞くなどにも使えそうです。」

「ワーク中に感じた、外の世界とつながる感覚が新鮮でした。
次回の私が提供するセミナーでこの感覚を使ってみるつもりです。」


覚技体術は、正しい体の動き方を教えることを目的にしているわけではありません。
どのように体の各部位が連動しているのか、
どのように体と心が連動しているのか、
その時の感覚や思考がどうなっているのか・・・といったことに注意を向けます。

例えば、なにか上手くやろうとすると、かえって体は縮こまってしまうもの。
結果を強く求めるとかえって結果を得られない。
かといって何も意図しないわけではなく、意図を持ちながら結果を求めず行動する。
これは考えると難しい話ですが、身体は意思とは関係なくこのことをよく理解しているから面白い。
だからこそ、心の問題は身体へ、身体の問題は心へアプローチするのが、一つの有効な方法だと思うのです。


今回のミニワークショップは、前回同様、体の動き方と思考の関係性をベースにしましたが、また違った角度の切り口でお伝えした内容となりました。

「ワークをもっとやりたい」とのご意見もあったので、次はもう少しワークショップの時間を長くして、ワークを多くすることを思案中です。

8月にも覚技ワークショップを計画中ですので、ご興味のある方はぜひご参加ください。