すすきので面白い店を見つけた。
ススキの交差点の一本西側。
深夜まで営業している角のそば屋さんから狸小路方向に向かって歩き、アーバン札幌ビルの手前。
通りに面してガラス張りのお店の中はなんだか楽しそうな雰囲気が漂っていた。
深夜1時を回って歩きつかれ、ちょっと一杯飲んで行こうかと思って中をのぞくと手招きされてしまった。
それじゃあという事でコの字になったカウンターの左端に腰掛ける。
店内は10人も入れば満席になりそうなカウンターだけのお店。
カウンターの中にはマスターならぬチッチャい女の娘が手際良く、3方向に座ったお客さんの相手をしていた。
お店のシステムはチャージ500円。ドリンクは何でも500円。
特にメニューは無く名前の通ったカクテルなら大体は作れるとのこと。
ちょっといたずら心が頭をもたげてしまい、奥のボトル棚に飾ってあった地元旭川の日本酒「大雪の蔵」by合同酒精を使ったカクテルを注文してみた。
おそらくこうした意地悪なお客さんが以前にも居たのだろうか。
はたして姉さんも手馴れたものでライムを少し加えてステアした見事な日本酒カクテルをショートグラスに入れて提供してくれた。
それからは素直にジントニック、マルガリータといった定番カクテルを注文し、店内のお兄ちゃんたちとの会話を楽しみながら過ごした。
聞けば、店名のBALM'S Cafe
は日本語読みで「バー娘カフェ」ということらしい。
バー娘の代表「理歩ちゃん」は江差産まれ24歳。
学生のときは津軽三味線の代表で海外に行ったことがあるらしい。
卒業後、ススキノに出てきてカクテルバーに勤めてカクテルレシピを学び、この夏晴れて雇われマスター(ママ?)としてお店を任されるようになったとのこと。
思いがけず立ち寄ったお店で楽しい人との出会いがありました。
かくべえも歩けば酒に当たる