ハミル・クッカアの魔法學校(旧仮名遣ひ文庫) | 架空書評~空に木を加える

ハミル・クッカアの魔法學校(旧仮名遣ひ文庫)


ハミル・クッカアの魔法學校

ハミル・クッカアの魔法學校
イライザ・T・ジョウンズ、椙村明乃訳、暁空書房社


内容:イギリスで生まれ、世界中で大ベストセラーとなった傑作ファンタジー『ハミル・クッカーの魔法学校』が、旧仮名遣いで翻訳決定! 魔法世界のファンタジックな雰囲気と、旧仮名遣いのレトロ感が新たな世界を創造した。


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評価:★★★


感想: 最近、なぜかブームの旧かなづかい本。いわゆる若者向けのライトノベルでも、旧かなづかい版が売れて話題になったが、ついにあの世界的ファンタジーまでもが餌食に。

「おゝい、お願ひだから妖怪馴致學(えうくわいじゆんちがく)のノオトを貸しておくれよ。」

「佳(よ)いけど条件(でうけん)があるよ。今月、僕は貧乏(びんばふ)だから、お八(や)つのライス・プヂングぐらゐ奢(おご)って欲しいな。」

「ちえつ、全く君はゼントルマンぢやないね。」

 いったい何時代のどこの国の本なのか……。味があるようでもあり、ないようでもある。しばらくこのブームは続きそうだ。