今日はずっと書きたかった
スイスでの産休と、育休制度(についての文句と)
スイスで働いている女性が妊娠や子育てについて
どんな風に考えているかについてクマムシくん
 
 
 
個人的な見解ばかりだし、長くなりそうなので
興味がない方は面白くない記事になっています手
 ご注意ください〜〜
 
 
 
まず、スイスに来て就活をして
今の会社に採用してもらってから
2年ちょっとが経ちました乙女のトキメキ
 
 
同僚にも本当に恵まれて会社の雰囲気も本当にあったかく、
どんなに会社が大きくなっていっても、社長含む幹部と
私たちとの距離が近くてすごくほっこりしますハリネズミ
 
 
クリスマスには幹部が一人一人に
今年、その人が会社に与えた利益を
3行くらいの詩にしてみんなの前で読んでくれて
プレゼントをくれたりサンタ
(1000人以上の社員分の詩ってすごくないですか?!)
 
イースター休暇後には
デスクの引き出しの中やいたるところに
チョコのたまごが隠されていたりヒヨコ
(かわいすぎかよ)
 
最初こそ、自分の無力さに禿げそうでしたが、
仕事もやりがいがあって
任される仕事も多くなっていき、
まだまだ学ぶことも上手くいかないことも
たくさんあるけど、この2年で私の大好きな場所になりましたキラキラ
 
 
 
 
そんな中、妊娠が分かったときに
すぐに考えたことは、やっぱり
 
産休が終わったあとに仕事をつづけるのか?
 
ということうーん
 
 
 
 
 
最初はまあ、続けるのだろうと何となく考えてはいたものの
スイスの制度や私たちの置かれている状況を冷静にみると
結構真剣に考えないといけないことだということに気づき、
その後からは長いこと悩みに悩みましたうーん
 
 
結果からいうと、産後休暇が終わるタイミングで
仕事をいったんやめる、ということにしましたショボーン
 
 
 
 
いろんな理由があるんですが、
私の中で決め手になったのはだいたい以下のようなこと下矢印
(間違ってる内容があるかもしれないので、
勘違いしているところがあったら指摘してもらえるとありがたいです)
 
 
 
カエル産休、育休制度
 
私は日本の事と、もんちゃんの実家であるドイツ、
それと、スイスの比較しかできないんですが、
それぞれ法律で定められている条件(2019年4月現在)を比べてみると、
 
 
お給料がでる産休制度に関しては、
日本 日本では産前休暇が6週間、産後休暇が8週間
ドイツ ドイツでも産前休暇が6週間、産後休暇が8週間
というのに比べて
スイスでは産前休暇なし産後休暇が14週間(チューリッヒ州)です。
(産前はお医者さんからの診断書が出れば病欠で、そうでなければ自分の有休をつかって予定日の2週間くらい前から休みに入る人が多いみたいです)
 
 
そしてお給料はでないけど会社に籍を置いておける育休制度
日本 日本が基本的に1年
ドイツ ドイツでは最大3年(夫婦どちらがとってもいいけど、合わせて3年)
というのに対し、
スイスには法律上決められている育休というのはありません
 
 
 
カエル保育園費用
 
会社によっては育休を1年認めているところも
あるにはあるようですが、法律で定められていない為、
まだまだ大手企業でもなかなかなく、
私の会社でも公式に育休制度っていうのは設けられていません。
 
スイスに家族や親戚が全くいない私たちにとって
育休がないということは、もし、働きた続けたい場合、
生後14週間の赤ちゃんを保育園に預けることになります。
 
 
ただでさえ物価の高いスイス。
保育園の費用はだいたい、
平均的な1ヶ月の給料と同じくらい
、と言われています宇宙人くん
 
 
、、、ということは毎日仕事をしたとしても
その給料はほぼ全部保育園代になるということですもぐもぐ
 
 
 
 
カエルスイスに対するイメージと現実の差
 
よく、スイスは手厚いんでしょ?
ってきかれるし、実際私もスイスはいろんな制度が
整っているっていうイメージでした。
 
 
でも、意外な事にスイスでは女性の社会進出自体が認められたのが
そう古い話ではなく、女性が政治や選挙に参加できるようになったのも
ごく最近の話だと聞いた時はすごく驚きました。
 
 
そんな中、家族、子育て政策に関しては他のヨーロッパ近隣国にくらべると
そこまで国家的に支援する課題として考えられていないらしく、、
出産に関してもまた然りといった感じ。
14週間の産後休暇が法律で定められたのも2005年のことだそう。
 
 
男性がもらえる育休(?)はスイスでは基本的にたったの1日です(笑)
引っ越しでも1日有給が取れるので、引っ越しとおなじ扱いw
奥さんを病院に連れていく分には充分でしょ、といったスタンスらしい(笑)
(会社によってはもっともらえることもあるみたいです。
幸い、もんちゃんの会社はすこし福利厚生がましな方なので2週間もらえます)
 
 
 
 
魚しっぽ魚からだ魚あたま
魚しっぽ魚からだ魚あたま
 
 
 
 
 
色々文句をだらだらと書きましたが、
もし私が仕事を続ける場合、
 
右矢印保育園に生後14週間の子供を預けることになる
右矢印働いた分の給料は全部保育園代になる
右矢印お金はプラスにならないのに可愛い時期の赤ちゃんを人に任せることになる
 
 
、、、と余りにもマイナスなことが多すぎるので
仕事をやめるという結果に至りました。
 
 
正直なところ、正式な育休制度がないとはいえ
会社の雰囲気的に、きっと私が
給料はいらないので1年間籍をおいておいてもらえませんか?
と、聞いてみればOKしてくれるんだろうとは思っています。
 
 
ただ、初めての出産、育児をしかも外国で外国人として、
親戚や家族の助けなしでもんちゃんと2人だけでするというのは
私にとって未知なことの中でも特別未知で(笑)
 
もしかしたら思ってたより余裕かもしれないし、
もしかしたら想像もつかないほど大変かもしれない。
 
何もわからない中で、1年で復帰できるという確証がないのに
育休制度のないスイスで、わざわざ無理をいって1年籍を置いておいてもらうのが
申し訳なくて、逆にストレスになりそうだったので、
きっぱりとやめることにしました。
 
 
 
 
 
宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人あたま
宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人あたま
 
 
 
 
 
辞めることを伝える時期ですが、
私はかなり早めの妊娠5ヶ月の時に上司とチームに伝えましたお願い
 
本来なら会社を辞めるという時、やめたい月の2ヶ月前までに
申請すればいい決まりになっています。
 
 
普通は産休に入って1ヶ月たってから伝えるのが
確実に産休中に給料ももらえてやめることができる方法でした。
 
 
 
 
ただ、ここからは完全に言うなれば私の《いい子ぶり》になるんですが、(適切な言葉がみつからんw w w)
 
 
妊娠がわかった時にチームの人手が明らかに足りていなくて
しかもちょうど2人やめた後にも関わらず、新しい人の募集も難航している時で
こんな私でも確実に戦力として数えてもらえている状況でしたもやもや
 
 
そんな中で私の産休があけるのを待っているチームにとって
私が引き継ぎもせず急にやめて
もう一人急遽募集をかけないといけなくなるのは
あまりにも負担がかかりすぎると思ったので
馬鹿正直に話してみることにしたのです真顔真顔
 
 
 
 
結構サバサバした職場だと、産休後にやめるなら
産休前にやめろよ、、、という雰囲気になって
居づらくなるところもあると思うので、
これは職場の雰囲気によりけりだと思うのですが、
私の職種的にどうしても引き継ぎが必要で、
またいつでも落ち着いたら戻って来なよお願い
っていってくれてるみんなが大好きすぎて、
自分のことだけ考えて急にやめるようなことができませんでしたアセアセ
 
 
 
 
結果的にいってよかったと今では本当に思ってます。
そのおかげで(?)早い段階で1人募集をかけることができて
来月から働き始めるその人に全部引き継ぎができることになっていますお願い
 
 
 
さらにさらに、産休後にやめる宣言したにも関わらず
この4月から上司は私に昇進手続きをとってくれましたえーん
これには冗談抜きで涙をこらえきれず、上司の前で泣いてしまいました←社会人失格w
 
 
私は2年前にJuniorというタイトルで採用されました。
Juniorっていうのは普通職歴が2年以下の日本でいう新卒扱いなポジション。
今回はそれをとってくれるというものでした笑い泣き
 
 
上司曰く、もう2年以上働いてもらってるし、
もし子育てをしてても余裕ができて次に履歴書を書くってなった時に
Juniorというタイトルがない方が就活に有利になるからと。
 
昇進させるということは給料もあがります。
辞める私の為に限りある人員用予算を私に割いてくれたことが
本当に本当に嬉しくて、、、
 
初めての社会人で、初めての仕事で、しかも海外で、
ここまであったかい会社にめぐり逢えたことは
本当に運がよかったとしか言いようがないです笑い泣き
 
 
 
 
 
牛しっぽ牛からだ牛あたま
牛しっぽ牛からだ牛あたま
 
 
 
 
 
こうやって私が色々考えた時に、疑問になるのが
 
じゃあスイス人の働く女性はどうしてるの?
 
ってことなんだけど、
 
 
 
私はドイツや日本みたいに比べる対象があるから文句がでるわけで、
スイスで育った方々は私の周りだと
家族の方々が仕事中は面倒をみてくれたり、
子供を保育園に預けたりして働かれている方が本当に多いですもぐもぐ 
 
夫婦で50%づつしか働いてないっていうところもあって
工夫している夫婦もいるみたいだけど、、、
 
 
 
私の職場でも、
 
いや、この間までお腹大きかったのにもう復帰してるやん!
いつ産んだんや!!?大丈夫なの?!
 
 
みたいなことが頻繁に起こりますアセアセ
 
 
 
もちろん彼女たちの給料はほぼ保育園代に消えているはず、、、
だけど、それ以上にキャリアを途切れさせることをなんとしても阻止したい
っていうのが彼女たちの考えのようです。
 
 
 
スイスが家族対策に力をいれていない
っていうことは子供を作ることは引っ越しをしたりするくらい
個人的な要件であるっていう考えなのか、
育休がないことに対しての文句をスイス人から聞いたことは
私は今まで一度もありません。
まあ、家族が近くに住んでるから、見てもらえるっていうところもあったりして
私とは圧倒的に環境が違うのかもしれませんが。。
 
 
女性の社会進出が認められたのが最近のことで、
やっと女性が働ける社会になったのに、休んでられるかっていう傾向なんですかねもぐもぐ
わかんないけど←
 
 
 
スイスでも少子化で、年金問題とかやばいはずなのに、
私は不思議でならないんですが、
育児や出産は何じんだって大変なことに変わりないと思うので
女性も働けて、なおかつ育児も安心してできるように、
スイスでもいつか働くママの為の制度が見直されることを期待してます。
 
 
 
 
 
黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま
黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま
 
 
 
 
長くなってしまって、文句ばっか書いたけど、
 
とにかく今の会社には感謝しかないということと
またいつか戻って来れたらなという気持ち反面、
 
当分はもんちゃんに甘えて、
マメちゃんだけの為に使える時間がもてることが
今は本当に楽しみですニコニコニコニコ
 
 
 
 
 
というお話でしたカエル
 
ではバイバイ