私も長女だから、ずっと思うところがあって、ひとつだけ気をつけてることがあります。
娘のことを、お姉ちゃんと言わない。
「お姉ちゃんだから」は絶対言わない。
ということ。
娘が2歳の時に息子を出産したことは、私にとっては早すぎるタイミングで、正直とても悩んで、不安な妊娠発覚でした。でもその時に、こう決めたんです。
産まれてからも、なんでもまず娘を優先しよう。そうしたら絶対二人を育てられる。と不安な自分に言い聞かせ続けていました。上海に来る頃は、まだ息子も歩けず、物理的に手をかけていたのは息子の方だったと思います。でも、そのかわり、娘のやりたいことがある時には、息子がどんなに泣こうといったん下に降ろして抱くのをやめる。
娘を優先する。それだけを信念に夢中で上海生活を一年程送った頃、本当にびっくりするくらい、色々なことがすーっと楽になった感覚を、今でも覚えています。
それでも娘には我慢させてしまったこともあり、後悔もしています。今思えば、アイさん(中国のお手伝いさん)を雇っても良かったのかな、などもっといいやり方があったかもしれないのですが、娘が今メリハリのある甘え方をしてくれるのは、私が大変な時を、そばで一緒に過ごしてくれたからなのかなと、そう思うようにしています。
子育ては十人十色と言いますものね。
私と娘、息子の今の関係。
上海生活のおかげで、チームメイト!のようになれたので、今はほっとしています。
でもこれからまたチーム内でたくさん反発も起こると思うんですよね。一応私がボスなので、あんまり暴動にならずうまくおさめていけたらな、なんて思っています。
そんなことを思うのは、昨日思いきり甘える娘の顔が見れたから。
娘は本当に支えられたでしょうね。
私も感謝してもしきれない、娘の大切なお姉ちゃんです。彼女たちが先に日本に帰り、二年が経ちますが、今でも帰国のたびに泊りがけで遊んでもらっています。
恥ずかしがり屋さんの娘が、会った途端手を離さないんですから、本当に特別な存在なんだと思います。

