「不幸中の幸い」と医師は言った。 | yukkiのFUN!FUN!MUSIC♪

yukkiのFUN!FUN!MUSIC♪

ご閲覧いただき、ありがとうございます!YUIちゃんと植村花菜さんを応援していきたいと思い始めたブログですが、今では洋・邦問わず好きな音楽を書いています。只今絶賛ライヴにはまり中ww「広く、浅く」がモットーです!どうぞお気軽に。           

毎年のコトではありますが、今年も転勤や卒業、入学シーズンのこの時期はてんやわんやの我が仕事。

一昨年は14連勤、昨年は16連勤だったんですが、今年は暦のいたずらでなんと19連勤に!叫び

しかも運が悪いコトに、こんな忙しい時に行政からの立ち入り検査が!ドクロ

この業界に身を置いている者なら、誰がどう考えても上へ下への大騒ぎのこの時期。な~んでわざわざ立ち入りなんかするかなあ・・・もうこれはもはや、イジメとしか思えない。しょぼん


っという怒涛の3月も何とか終わりに近づき、連勤ももうすぐ半分という所で事件は起きました。

3月29日、夜。

リビングでチューハイを吞みながらまったりしていた、まさにその時でした。


「キャッ!」

「ガン!ドンドンドン!ダダダダダンッ!」


「へっ?」

とてつもなく嫌な予感がして階段まで行ってみると、息子もびっくりした様子で部屋から飛び出てきます。

おそるおそる階段の下を見てみると、階段下に頭を抑えて横たわるカミさん。

まさか、ここから落ちた?・・・

駆け寄って「大丈夫か?」と聞いても、カミさんは「痛い・・・」と呻くばかり。意識ははっきりしているようなので、そこは一つ安心したけれど、左手で抑えた頭からの出血が酷く、床に血だまりができてきて・・・

「○○(息子の名前です)!救急車呼んで!それとタオル!」

息子が投げたタオルをカミさんの頭に当てて止血しつつ、救急車の到着を待ちます。カミさんも少しずつ落ち着いてきて、ただとにかく全身のあちこちが痛いらしく目を閉じてずっと耐えている様子。

どういう風に落ちたのか聞いても覚えていないみたいで・・・

とにかく「もうすぐ救急車が来るから」と励ましている時間は、とてつもなく長く思えて。

頭をタオルで抑えるコトしかできない。

背中をさすって大丈夫だからって言うコトしかできない時間がもう怖くて。

サイレンの音が聞こえてきた時は、心底ホッとしました。

ストレッチャーに乗せて取る物もとりあえず一緒に乗り込んで病院へ。


何分夜ですから応急手当となりましたが、レントゲンによる診断の結果、左手小指と左足膝の骨折、右頭部と左耳の裂傷。骨折部は簡易ギプスで、右頭部は医療用ホチキスで縫って、耳の裂傷はガーゼで止血してもらいました。

この病院は家からは結構遠かったので、近くの市立病院に紹介状を書いてもらってこの日は帰宅。翌日改めて市立病院で診察を受けたのですが、左耳が黒紫色に大きく腫れあがっていて・・・先生によるとこのままにしておくと耳が変形してしまうとのことで、局所麻酔をかけながらメスで切開して中に溜まった血の塊を摘出することに・・・普段痛みに強いカミさんが、途中で気持ち悪くなってしまうほど痛かったみたいで・・・(>_<)

先生や看護師さんからは「もしこれが旦那さんだったら、多分失神してると思いますよ。奥様は本当に強いですね!」

いや、正直あんな処置されるくらいだったら、耳が変形する方を選びます!

そのくらい、見ているのも辛くて目を背けてしまうほど・・・

ホントによく頑張って耐えていたと思う。


その後は脳外科で縫ってもらった傷を見てもらったんですが、その時に先生に言われた言葉。

「落ち方が幸運だったんだね。(壁に当たった)この傷で落ちる速度が鈍って、左耳で頭への衝撃を和らげたんだと思う。もし一歩間違えたら脳あるいは頚椎の損傷で大変なことになっていたかもしれない。不幸中の幸いだったと思ってください」

思わず二人して顔を見合わせて。

いや~、ヘンな汗が体中噴出しました・・・(((( ;°Д°))))


最後に整形外科へ。ここの先生、間違いなく腕はいいんだろうけど、「ドS」です。(笑)

レントゲンやCTスキャンを撮った後。折れた小指を診る時はもちろん、後からカミさんが痛みを訴えた(膝や小指が痛すぎて気付かず、後から肩やひじにも痛みが出たみたいで)ところを「ここは痛い?」「ここは?」「ここはどうかな?」と言いながら、カミさんの体をグリグリ!叫び

「いっ!痛いです!」を連発するカミさんを無視するように、無表情にとにかく押す。曲げる。分度器みたいなのを当てて「うん。75度。大丈夫」「うん。120度。異常ないね」

た、楽しんでる?(((゜д゜;)))

とにかくひとり言をブツブツ言いながらパソコンに所見を打ち込んでいきます。

小指の固定の時には思いっきり引っ張った後に「はい!ここで曲げて!曲げて!」

オニかっ!ヾ(▼ヘ▼;)

昔は真っ直ぐで固定をしていたイメージがあったんですが、今は違うんですね~。ただ、ひたすら痛そうだった。ここでも僕だったら多分失神しているでしょう。(苦笑)

膝にもかなりの血が溜まっていて、注射器2本分も抜かなくてはいけなくて。ところがうまく吸い出せないらしく、またグリグリ。カミさん目を固く瞑って耐えています・・・(><;)

膝の固定まで終ったところで、なんと衝撃の言葉が「ドS医師」から。

「ひょっとしたら手術が必要になるかもしれないから、今日から入院しましょう」

へっ?今からですかっ!?(ノ゚ο゚)ノ

やっぱりそこまで深刻な状況だったんだと、改めて気付かされました。


急転直下の即入院が決まって、慌しく入院手続きを済ませてカミさんを病室に送った後、入院に必要なものを取りに家に帰って病室に戻った時、担当の先生から骨折の画像を見せてもらいました。





左ひざのレントゲン写真です。見事なまでに折れてます・・・





左小指。伸ばしてもらったんですが、それでも少しずれてしまっています。(あれ?文字が青になってる。なんでだろ?)




で、こんな感じです。あせる


この後、手術のメリットとデメリットを主治医から説明されました。手術をすれば回復は早くなるそうなんですが、ひざに関しては後日繋ぎとめたボルトの摘出手術が必要だったり、確実に骨がくっつくワケではないそうで、稀に再手術の可能性もあるらしく、入院も当然長引きます。

手術をしない場合は、このままギプスで一ヶ月ほど固定して安静にしていれば自宅療養できるそうですが、やはり手術した場合と比べると一ヶ月程度完治が遅れるとのこと。主治医も「もし僕がその立場でも、手術するかどうか悩むと思います」と言うくらい、「どちらもアリ」な状況なのだそうで。

息子も含めて相談しましたが、カミさんはやはり自宅療養したいという気持ちが強く(病院嫌いだから一日も早く退院したいんです。ww)多少回復が遅れても手術をせずにゆっくり治そう、という結論になりました。


結局、入院は6日間で終わり、4月5日に退院。今現在は自宅で療養中です。今日は退院後初めての通院でしたが、すこぶる順調だそうで、このまま無理をしたりしなければ思ったより早くギプスが取れそうだ、と嬉しい言葉を主治医からいただきました。ニコニコ









退院した日、カミさんがどうしても観たいと言うので、桜の咲く川に立ち寄りました。

曲げてはいけないのでギプスで固定されていますが、ゆっくりなら歩くコトはできるんですが・・・危なっかしい足取りで、それでも嬉しそうにスマホのカメラで写真を撮りまくってました。

主治医に手術を勧められていたらおそらくは観るコトのできなかった桜。

これに懲りて、階段は注意深く降りてくれるコトでしょう。(笑)


それにしても、カミさんも働いていますから。毎日仕事終わりにスーパーに行って、メニューを考えて、栄養バランスとか、飽きないようにとか、もちろん値段だって。

そうして買い物をするのはなかなか大変です。売り場を何度も往復して考えながら決める。もちろん家に帰って調理することまで。ここ数日自分でそれをやってみて、改めて思いました。決してカンタンなコトじゃない。カミさんには頭が下がります。

1~2ヶ月の短い間ですが、僕なりに頑張ってやってみます。

たまには手抜きも許してもらいながら。(笑)


退院の時にカミさんと観た桜は、風にあおられてたくさんの花びらが舞っていました。

今日はこの曲が聴きたいな。


「花吹雪」 柴田淳 (ちょいと音が悪いですがお許しを)





体が自由に動かせるというコト。

カミさんの辛そうな姿を見ていて改めて、本当に当たり前なコトじゃなくってありがたいコトなんだなと思いました。


皆さんもどうかくれぐれもお気をつけて。^ ^