昨日は皆さんのところに伺っている最中に久しぶりに寝こけてしまいまして・・・自分のほっぺたにキーボードの痕がくっきりついてしまいました。(笑)
トシ取ると弾力がなくなるねえ・・・

ペタやコメ、きたよ、お手伝いに伺えなかった皆さん、ゴメンナサイ。今日必ずお伺いさせていただきますので。m(_ _ )m
あの未曾有の大災害、東日本大震災から今日でちょうど一年になります。ずっと前からこの日の記事は震災の起こった時間にアップしたいと考えていました。特別な理由があるわけではありません。ただ、どうしてもそうしたかった。
あの時、僕はガソリンスタンドで営業車に給油している最中でした。車につかまっていないと転んでしまいそうな大きな揺れを、今でもはっきり覚えています。
揺れが収まり急いで会社に戻る途中、あちこちで信号が消えており、交通が既に麻痺し始めていました。会社に着くとやはり電気が止まっていて、もちろん電話も使えません。電車も止まってしまい帰る手段がなかった事もありましたが、何よりお客様のお宅で何か事故が起こっていないかも心配でしたから、待機してくれていた社員は21時の段階で一旦自宅に帰して、会社に泊まって電気・電話の復旧を待つ事にしました。
東北地方がとても大変な災害になっている、という事はラジオを通じてわかりましたが、詳細はなかなか伝わってきません。気仙沼にいる叔母の事が心配でしたが、電話が繋がらないのでどうにもなりません。結局電気が復旧したのは日付が変わる頃でした。
テレビをつけた瞬間の、あの惨い光景が信じられませんでした。何かの間違いじゃないか?本当にこれは現実に起こっている事なのか?映像には叔母の住む気仙沼市街が炎に包まれ、あちこちから煙が立ち上っている光景が映し出されていました。それはまるで戦争で焼け野原になったかのような・・・
叔母が叔父と甥と共に無事である事がわかったのは5日後の16日でした。でも長年住んだ家は津波に流されてしまって、今は仮設住宅で過ごしています。叔母は電話が繋がった時にしみじみ言っていました。「命があっただけでもありがたい」強い強い、自慢の叔母です。
その後のあまりにも大きすぎる被災状況は皆さんも周知の通りです。10mを超えたとも言われる津波は、全てのものを飲み込み、破壊し尽くしました。亡くなられた方の数は実に15854人にのぼり、未だ見つかっていない方も3203人を数えます。そして被災された方々の多くは、未だ避難生活を強いられています。しかも、その過酷な避難所生活の為に高齢者の方を中心に亡くなる方が後を絶たず、300人近くの方が命を落としています。
町は少しずつ復興への道を歩み始めましたが、福島原発の脅威は未だ止まず、多くのガレキはまだ残されたままで、その歩みの大きな障害となっています。
ガレキの受け入れが進まないのは、もちろん放射能に汚染されている可能性があるから、とも言えますが、何より政府が国民から信頼されていないからでしょう。国の示す汚染基準に各自治体が不信感を露にしていますし、お子さんを持つ親御さんからしても、反対の気持ちを示すのは無理からぬ事かと思います。
とにかく今の政府の、いや、政治家の無策ぶり、不誠実ぶりには、ほとほと呆れます。先日も国家公務員の給与削減や人員削減が発表されました。消費税もなし崩し的に上げられるのでしょう。
何故彼らは自らの身を切ろうとはしないんでしょう?まず可及的速やかに行うべき事は、議員報酬の削減でしょう?議員数の削減でしょう?ところが自らの痛みを棚に上げ、「国民全体で痛みを分かち合おう」?
ふざけるな!!!

もっともっと自ら泥を被れよ。もっともっと被災された方の気持ちを考えろよ。何故自分達が信頼されないのか、その意味を知れよ。高みの見物を決め込んでいるお前らに、国を統べる資格はない。
地方の自治体の方々が、3月に入り続々とガレキの受け入れを表明されていますね。2月末には4都道府県しか受け入れを表明していませんでしたが、市単位・町村単位で勇気ある決断を下されています。
確かに放射能は怖いです。僕だって手放しでそれを受け入れられるかどうかわかりません。でも、それでもあの東北の被災地からガレキが撤去されない限り、復興に向う事は不可能なんです。
こういう時こその「絆」なんじゃないでしょうか?最近流行り言葉のように使われている言葉ですが、今その意味が凄く軽薄に感じます。なんでもかんでも「絆」と言えば、それがまるで素晴らしい魔法の言葉のように一人歩きしている気がします。
石巻在住の方が、あまりにも撤去が進まないガレキの山を見て、こう呟かれていました。
「絆という安っぽい言葉は使わない」
これが被災地の方々の真実の叫びだと思います。
政府にはごまかしのない、きちんとした放射能の残量計測と、偽らない真実のデータの発表を急いでもらいたい。何よりも真摯にひたむきに国民からの信頼回復に、全力を傾けて欲しい。そして、その結果を受け入れて、一刻も早く一つでも多くの自治体がガレキの受け入れを始めて欲しい。
そして一日も早くあのガレキがなくなって、力強く復興への道のりを歩み始める東北を、僕はこの目で見たい。今年こそは、叔母にも逢いに行きたいと思っています。
僕は決して2011年3月11日を忘れない。決して風化させてはいけない現実とともに。それが唯一僕ができる事だと思うから。
最後に改めて。震災で亡くなられた全ての方々へ。心からご冥福をお祈りいたします。
ずっとずっと、この日にどんな曲をかけたらいいんだろう。そう考えていました。でも、何をしても陳腐になってしまいそうで怖かった。
でも、相変わらず僕には曲を紹介するくらいしか、能がない。
それなら。やっぱり前を向いて歩いていけるような歌詞の曲にしたい。
そう思ってこの曲を選びました。
一年前のこの日。災害に遭われた全ての方々に。
「時代」 中島みゆき
今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけど
そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ
旅を続ける人々は いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ
まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ
どうか、この歌詞が遠く東北の被災された方々の心に、深く深く届きますように。
みゆきさんが世界歌謡祭グランプリに輝いた時の映像が見つかりました。今は亡き坂本九さんが進行を務めておられたのですね。これもまた、感慨深いものがあります。
もしよかったら。
そして、もう1曲。是非聴いてもらいたい曲があります。
皆さんがどう感じられるかはわかりません。僕も「時代」だけでこの記事を終わらせるつもりでした。
でも、昨夜いつも仲良くさせてもらっているブロガーさんの記事を拝見して、それがきっかけで「とにかくこの曲の歌詞を聴いてもらいたい!」と思った曲です。
「何が正解なんてわからない」
でも。自らの足元を見つめて。信じて。そして一歩を。
「My Measure」 lecca
必要と思われることなら 全部やってきた私にはロスも多くて
もっと簡単にたどりつけたはずの ここまで来るのにだいぶ遠回りした
私が私でいるため 切り取って手放してきたいくつもの 安心や妥協や夢さえ
いつの間にか懐かしくなる
昨日よりも強くいられるために なくすものよりも得るものがどれだけ大きいか
歯をくいしばりながら噛みしめた
何が正解なんて分からない どれか一つだけってこともない
いま自分のものさしで歩いてゆこう そうすれば涙がこぼれても we’re just fine
わかるのは途切れない自分の気持ち まだまだやれるんだってもがいてるの
もっともっとゆけるだけ
This is my measure、all by my measure
見本のいない私にとって ゆずれない現場は他でもないここで
こっから世界を変える、なんて大それた夢を胸に抱いてるの
私が走ることで もしかしてどこかの誰かがまた笑ってくれるなら、ね
いつもよりかうれしくて
わからないなら信じるしかない 目を閉じてては知ることもできない
きっと最高の景色 目にするため進むから
何が正解なんてわからない どれか一つだけってこともない
いま自分のものさしで歩いてゆこう そうすれば涙がこぼれても we’re just fine
ストイックに生きることがかっこいいとは思わない
けどこれしかないから誰にも胸の情熱は負けないの
失敗も経験のうち、そう思えるよう目をそらさずに
自らの歩いた道いつまでも忘れぬように
正しい答えなんてないから 自らの炎でLight Up
みんながみんな火を燃やすから 時に意見はまとまらないさ
でもそれでもぶつかるぐらいが ゆくべき場所が見えてこないか?
誰もが理想かかげるFighter 泣いた後歩み止めないで
何が正解なんてわからない どれか一つだけってこともない
いま自分のものさしで歩いてゆこう そうすれば涙がこぼれても we’re just fine
どこが限界なんて決めてない あと少しでも前に進みたい
ほら自分のものさしで選んでゆこう なくしてきたぶんまで得られれば we’re just fine
わかるのは途切れない自分の気持ち まだまだやれるんだってもがいてるの
もっともっとゆけるだけ
This is my measure、all by my measure
「何が正解なんてわからない どれか一つだけってこともない いま自分のものさしで歩いてゆこう」
今、とっても大切で必要なコトのように思います。
長々と失礼しました。ではまた。
My measure/lecca

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