いやいや、今日は寒かったですねー!朝の気温が12℃!

実はこれが普通なんですよね、本来は。今までが温かすぎたワケです。しかし、急にこんなに気温が下がると、さすがに朝起きた時とかはちょっとツライですね。これまで水で顔洗ってましたが、さすがにお湯が使いたくなる・・・
でもまだ使わない!まだ大丈夫だもん!もう少し粘るもん!省エネだもんね!
・・・子供か。(笑)
秋の夜長、と言えるのも、もうそろそろ終わりに近づいていますね。
それならやっぱりこの季節ならではのしっとりした曲でも聴いて、往く秋を偲びましょうか。
今日は王道を行きましょう。
まずは・・・
やっぱりこの曲でしょうか。
山口百恵さんの「秋桜」です。1977年秋にリリースされ、オリコン3位を獲得しています。作詞作曲はあのさだまさしさんです。当時宇崎竜童・阿木曜子夫妻のゴールデンコンビによる曲を中心に歌っていた百恵さんでしたが、この曲で新境地を開きました。
この曲がリリースされた当時は僕は15歳でしたから、この曲の良さが全くわかりませんでした。本当にこの曲が名曲だとわかったのは、もう随分経ってからでしたね。そして百恵さんの表現力の素晴らしさと、その歌唱力に感動したのも、また随分後のコトでした。
そしてなんと言ってもこの曲の最大の魅力は、そのとても切ないメロディと歌詞にあります。
明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽しげにいたけれど
突然涙こぼし「元気で・・・」と
何度も何度も繰り返す母
この詞を聴く度に、目頭が熱くなります。親になるというコトは、こういう別れも経験しなければいけない。いつまでも一緒にはいられない。
さださんは、どうして男なのにこんなに優しい、素敵な詞が書けるんだろう。
次も劣らぬ名曲です。
僕はもう長いコト、この方が日本で最も歌唱力のある方だと思っていました。
その方の綴る歌。いえ、物語と言っても過言ではないでしょうね。
どうぞ。
岩崎宏美さんの「思秋期」です。1977年9月リリース。奇遇ですが、前にご紹介した「秋桜」と1ヶ月しか違いません。オリコン6位。
心から驚かされるのは、宏美さんはこの曲のレコーディング時、高校を卒業したばっかりの18歳だったというコトです。それでこの歌唱力。もっと大人のシンガーでも、ここまで歌い上げる事ができるのか、今でも疑問に思います。この曲は彼女の為だけにに作られた曲、僕はそう思っています。
作詞は巨匠・阿久悠さん、作曲は三木たかしさん。どちらも日本を代表する作家です。
レコーディング時、宏美さんはあまりに高ぶるその感情から、涙が止まらなくなり、レコーディングが中止された、とWikiに記されていました。それだけの感情移入ができてこその、この完成度なんでしょうね。さすがに当時の声量はありませんが、それでも宏美さんの歌唱力は今でも健在です。
では、最後にもう一曲。
まさにこの時期にピッタリの曲です。
この方も素晴らしい歌唱力の持ち主でした。
この時代の方々は、本当の本物の「歌手」でしたね。
伊藤咲子さんの「木枯しの二人」です。1974年リリース。オリコンでは5位を記録しています。また、この曲も実は阿久悠・三木たかしコンビによる名曲なんですよね。もうこの哀愁を帯びたメロディラインには、ホントにやられます。そしてこのアレンジ。確かに古臭い感じはあります。それは仕方がないんですが、それを補って余りある、リードベースとも言うべきベースラインがカッコいい!それがこの曲にある種の疾走感を与えていて、木枯しの吹きすさぶその情景を上手く表現していると思うんです。
そしてなにより驚かされるのは、彼女は僕と4才しか違いませんから、当時16歳だったと言う事です。それでいて、この抜群のハリを持った、迫力溢れる歌唱は・・・
16歳の頃の僕なんて、ホントにただのクソガキですからね。ただただビックリするしかありません。
こんなコトを言うとお叱りを受けそうですが、今のアイドルに、ここまでの表現力を求めるのは、酷というモノでしょうね。
いや、決して過去を美化して懐かしがっているだけではないんですよ。
「イイものはイイ」当ブログの原則に従っただけです!(笑)
このお三方、他にも素晴らしい楽曲をお持ちなので、機会があればまた触れて行きたいと思っています。
秋の夜長。切ない音楽でも聴きながら、物思いに耽るのもまた一興かと。
でわでわ。

