今日も秋らしい爽やかな一日でしたね。気温も24℃ながら湿度が低くて、過ごしやすい陽気でした。遊びに行かれた方も多かったのでは?ああ、運動会や体育祭なんかも多く行われたんでしょうね。
こういう季節が、僕は一番好きなんですよねー。

仕事でしたけど。
(笑)先日こんなニュースを見かけました。
「 若者の孤独と挫折を歌い、人気絶頂のなかで1992年急逝した歌手の尾崎豊の終焉の地につくられた「尾崎ハウス」(東京・足立区)が、きのう3日(2011年10月)取り壊しになった。」
小峰さんという方の家の敷地内で尾崎は倒れ、病院に運ばれましたが、残念ながら亡くなりました。小峰さんは自宅の一室を好意でファンの為に開放されました。以来「尾崎ハウス」と呼ばれたその地は、尾崎ファンの聖地となり、多くのファンが訪れましたが、築65年からくる老朽化で、ついに取り壊しになったんですね。
実は僕も過去に1回だけ、尾崎ハウスを訪れた事があります。その時は日曜日でしたからたくさんのファン達が尾崎を偲ぶ為にやってきていて。みんな僕よりずっと若い方達ばかりでした。
僕はリアルタイムで尾崎が好きだったワケではありません。僕の年代ではちょっと過ぎてしまっているんですよね。彼のデビューは1983年。僕は既に二十歳を超えていましたから、彼の詞の世界には当時すぐにはピンとこなかった、というのがホントのところです。
「若者のカリスマ」というキャッチフレーズ(勝手についたんでしょうけど)にも、なんとなく違和感を感じていて。2年程は全く興味すら湧かなかったんです。
ところが、あれは高田馬場のプールバーだったかな?軽いお酒を飲みながらビリヤードで遊ぶ、というのが当時流行ってましてね。その時も友達と遊んでいたんですが、そこにはかなり大きなモニターがありましてね。PVを流したり、ライヴを流したりしていたんですが、そこで尾崎のライヴが始まったんです。
最初に彼が歌ったのが、「十七歳の地図」だったんですが、そこで僕の中で何かが弾けたんです。モニターに釘付けになっちゃいましてね。友人は訝しげに僕を見ているワケです。順番も無視して食い入るようにモニターにかじりついているワケですから。(笑)
結局、彼のライヴが流れている間、僕はビリヤードをやりませんでした。いや、モニターから目を離すコトができなくなった、という方が当たってるかな。友人は2人で諦めたようにやってましたけどね。(笑)
ライヴの映像が終わった直後にそのまま彼らに「急用ができた」っと言って店を出て、CDショップに直行して尾崎のCDを買いました。それが彼のファーストアルバム「十七歳の地図」でした。
「十七歳の地図」~Seventeen's Map~です。なんて言えばいいんだろう。そう。痛いんです。痛いほどに真っ直ぐで、痛いほどに切ない。17歳の時の僕なんて、ただのクソガキですよ。
♪なんの為に生きてるのかわからなくなるよ 手を差し伸べてお前を求めないさこの街 どんな生き方になるにしても 自分を捨てやしないよ♪
こんなコト、考えもしなかった。それが、二十歳を過ぎた中途半端な自分に、刺さったんでしょうね。こんなに喉を酷使するような歌い方をするヤツを、僕はあまり知りません。
魂を削っている。その時に僕はそう思いました。あまりにも刹那的で、ストイックで。痛々しかった。まるで自分に刃を向けて歩いているような・・・
もう1曲聴きましょう。尾崎の歌は、ジャニス・ジョップリンに似て、最近あまりたくさんは聴けないんです。なんかとてつもなく疲労感を感じるというか。
あ、トシだからとか今思ったでしょ?
かもね。(笑)
「僕が僕であるために」です。
「また、どこかで逢おうね。」素敵な言葉ですよね。
そんな様々な言葉を残して、彼は逝ってしまいました。繊細で、真面目すぎるが故に。
明日は連休最終日ですね。天気は良さそうです。
皆さんにとって良い日になりますように。
でわでわ。

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