ブルゴーニュ公の脅し | 過去世からのメッセージ

過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

『ジャンヌ・ド・リュクサンブールの告白』

で、ブルゴーニュ公の脅しというサブタイト

ルで話を書きました。

 

 

 

 

小説の中で本人も言っていますが、ブルゴー

ニュ公ジャン1世(無怖公)は1396年のハン

ガリー王ジギスムント(ヴェンツェルの異母

弟)の呼びかけで十字軍に参加しますが、ニ

コポリスの戦いで捕虜になってしまいます。

結局父に身代金を払ってもらって釈放されて

いますが、キリスト教徒の常識が通じない異

教徒の捕虜になった恐怖や屈辱は大変なもの

だったと思います。気が狂うほどの恐怖の中

潜在意識は逆に活性化されあらゆる手段を使

って自分が生き延びる方法を探し出す、そし

て釈放されブルゴーニュ公位を継いだ後は、

自分の命を守り野心を実現するためにはどん

なこともする怖ろしい殺人鬼になっています。

無怖公という呼び名は皮肉で、本当は死の恐

怖に怯えてトラウマがあるのに怖いもの知ら

ずと思わせ、そういう人ほど熱狂的なファン

ができて罪を犯してもそれが許されてしまう

オルレアン公の暗殺がいい例だし、他にもい

ろいろな人を殺しているように思います。最

後はシャルル7世の側近に殺されていますが、

あの時殺されなければ逆にシャルル7世が殺

されていたでしょう。

 

歴史の中にはこの無怖公のような人が繰り返

し出てきます。ルターやカルヴァンなど宗教

改革者も死の恐怖を経験したからこそ潜在意

識が活性化されて天才的な思想、宗教を作り

出し多くの人を熱狂させたのだと思います。

現代でもこのタイプの人が権力を持ち、1部

の人から熱狂的な支持を得ている、それはと

ても怖いことだと思います。