“社員”90人、交通事故繰り返す 「金になるバイト」7年で2億円詐取
10月18日7時57分配信 産経新聞
「金になるバイト」とのうたい文句で勧誘を続けた詐欺グループは、7年間で約90人にまで膨れ上がっていった-。仙台市内で故意に交通事故を起こし、損害保険会社から多額の保険金をだまし取っていた事件。主犯格の阿部和博被告(45)=詐欺罪で起訴=が身内で始めた犯行は、次第に名前も顔も知らないメンバーも加入。巧妙な手口で被告の報酬は1億円以上に膨れ上がったが、最後は仲間の造反で犯行が発覚した。(伊藤真呂武、中村翔樹、吉原知也)
◇
宮城県警によると、阿部被告らは平成14年から昨年7月の間、故意に約25件の事故を起こし、保険金約2億円をだまし取ったとみられる。捜査関係者によると、阿部被告は当初、妻や親族、経営するスナックの従業員など“身内”だけでメンバーを固めていたが、知人や客にも「金になるアルバイトをやらないか」と声を掛け、メンバーは県警が把握しているだけでも約90人に広がった。
犯行が7年間も野放しにされてきたのは、阿部被告が巧妙にシナリオを描いていたからだ。
阿部被告は自宅マンションに架空のイベント企画会社「シー・シーエンタープライズ」を設立し、“社長”に就任。メンバーの“社員”を「月給50万円」の高額で雇っているように装い、保険金振り込み用に開設した銀行口座を管理した。
偽装事故の手口はマニュアル化し、10人前後の「幹部」に伝授。“社員”は、加害車両の運転手、被害車両の運転手、同乗者に振り分けられ、事故ごとに役割を変えて、保険会社の調査をすり抜けていた。
「1件の事故で多いときには1千万円以上の保険金を受け取っていた。同乗者を多くして、けが人を増やせば、それだけ多額の保険金が手に入ると考えたのだろう」(捜査幹部)。
しかし、昨年12月ごろ、宮城県警に「保険金をだまし取っている」との情報が寄せられる。報酬に不満を持った末端メンバーからの密告だった。阿部被告はだまし取った保険金の6~7割を受け取り、幹部には1件当たり約100万円を渡していたが、末端になると事故前に手付金として10万円程度を渡すだけで、事故後の報酬はゼロというケースもあったという。
捜査幹部は「末端の人間には正規の仕事があり、平日に『病院に行け』といわれても困る。その割に報酬が少ないのだから、造反したくもなるだろう」と指摘している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091018-00000022-san-soci
ひょえぇぇぇぇっ びっくりだわ
よく7年間もばれずに・・・よほどの脚本家
って 感心してる場合じゃないけどさ
それにしても結構最近は 保険金支払いにもシビアになってるはずなのに
こんだけ気がつかなかった保険会社ってどこなんでしょう?
それも気になる。
10月18日7時57分配信 産経新聞
「金になるバイト」とのうたい文句で勧誘を続けた詐欺グループは、7年間で約90人にまで膨れ上がっていった-。仙台市内で故意に交通事故を起こし、損害保険会社から多額の保険金をだまし取っていた事件。主犯格の阿部和博被告(45)=詐欺罪で起訴=が身内で始めた犯行は、次第に名前も顔も知らないメンバーも加入。巧妙な手口で被告の報酬は1億円以上に膨れ上がったが、最後は仲間の造反で犯行が発覚した。(伊藤真呂武、中村翔樹、吉原知也)
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宮城県警によると、阿部被告らは平成14年から昨年7月の間、故意に約25件の事故を起こし、保険金約2億円をだまし取ったとみられる。捜査関係者によると、阿部被告は当初、妻や親族、経営するスナックの従業員など“身内”だけでメンバーを固めていたが、知人や客にも「金になるアルバイトをやらないか」と声を掛け、メンバーは県警が把握しているだけでも約90人に広がった。
犯行が7年間も野放しにされてきたのは、阿部被告が巧妙にシナリオを描いていたからだ。
阿部被告は自宅マンションに架空のイベント企画会社「シー・シーエンタープライズ」を設立し、“社長”に就任。メンバーの“社員”を「月給50万円」の高額で雇っているように装い、保険金振り込み用に開設した銀行口座を管理した。
偽装事故の手口はマニュアル化し、10人前後の「幹部」に伝授。“社員”は、加害車両の運転手、被害車両の運転手、同乗者に振り分けられ、事故ごとに役割を変えて、保険会社の調査をすり抜けていた。
「1件の事故で多いときには1千万円以上の保険金を受け取っていた。同乗者を多くして、けが人を増やせば、それだけ多額の保険金が手に入ると考えたのだろう」(捜査幹部)。
しかし、昨年12月ごろ、宮城県警に「保険金をだまし取っている」との情報が寄せられる。報酬に不満を持った末端メンバーからの密告だった。阿部被告はだまし取った保険金の6~7割を受け取り、幹部には1件当たり約100万円を渡していたが、末端になると事故前に手付金として10万円程度を渡すだけで、事故後の報酬はゼロというケースもあったという。
捜査幹部は「末端の人間には正規の仕事があり、平日に『病院に行け』といわれても困る。その割に報酬が少ないのだから、造反したくもなるだろう」と指摘している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091018-00000022-san-soci
ひょえぇぇぇぇっ びっくりだわ

よく7年間もばれずに・・・よほどの脚本家
って 感心してる場合じゃないけどさ
それにしても結構最近は 保険金支払いにもシビアになってるはずなのに
こんだけ気がつかなかった保険会社ってどこなんでしょう?
それも気になる。
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