http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000024-mai-soci
2月2日10時30分配信 毎日新聞
東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で昨年2月、自殺を図った女性を助けようとして電車にはねられ、殉職した警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦警部(当時53歳)をモデルにした絵本「伏してぞ止(や)まん ぼく、宮本警部です」が出版された。家族や同僚の証言を基に宮本警部の生き方を丹念にたどり、努力や勇気の大切さを描いた。
作者は福岡市で偉人伝の読み聞かせをしている「寺子屋モデル」社長、山口秀範さん(59)。事故を伝える新聞記事を見て、「今の日本人が手本にすべき勇気ある人」と出版を思い立った。
執筆のため、宮本警部の家族や母親、警視庁の同僚など十数人に話を聞いた。「新聞配達を中学時代から10年間続けた」「苦手な剣道をこつこつ練習して三段を取得した」。取材を重ねるうち、努力を欠かさない人柄が浮かび上がってきたという。
絵本では、生い立ちや交番で地域の人と触れあう様子、事故の際に女性を守ろうとした姿がイラストとともに描かれている。タイトルは「努力を倒れるまでやめるな」という意味で、宮本警部の父親の口癖だったという。
山口さんは「悩みがあっても一歩踏み出せずにいる子供たちに宮本警部の生き方を知ってもらい、努力や勇気の素晴らしさを感じてほしい」と話している。
A4判変形、32ページで、1260円。問い合わせは高木書房(03・5850・5810)。【古関俊樹】
◇親族や同僚ら80人が参列 一周忌法要
今月12日の命日を前に、宮本警部の一周忌法要が2日午前11時から板橋区の宗仙寺で営まれた。親族や警視庁の同僚、矢代隆義警視総監ら約80人が参列し、静かに冥福を祈った。同寺に新しく作った墓に遺骨が納められ、宮本警部の妻礼子さん(54)は「夫も最後の勤務地の近くで眠れることを喜んでいると思います。この1年間、全国から寄せられたご厚情に感謝します」とコメントした。【古関俊樹】
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1年経つのですね
助けられた女性は ちゃんと自分の人生を生きているのだろうか?
「女性救助の警官死亡」産経(H19.2.13)
過去記事
≪踏切事故≫非常通報装置、誰も押さなかった (2007-02-08)
≪訃報≫願い届かず…意識不明の宮本巡査部長が亡くなる (2007-02-12)
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