http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071102-00000164-mai-pol
11月2日22時15分配信 毎日新聞
福田康夫首相(自民党総裁)から民主党の小沢一郎代表に2日、打診された連立政権樹立のための協議。即答を避けて持ち帰った小沢代表だが、党役員会では反対論が噴出し、民主党は即日、協議に応じない方針を決め、回答した。「大連立」によって混迷政局の打開を図る自民、民主両党首の賭けは失敗に終わったが、この時期に協議を持ちかけた福田首相の意図はどこにあったのか。前のめりに協議に乗りかけた小沢代表の立場はどうなるのか。両党首とも足元が揺らぐ結果となり、政局もより一層、先が読めない状態となった。
◇「ねじれ国会」打開 首相の事情
福田首相と小沢代表との再会談で、連立政権協議が議題に上ったのは、参院の与野党逆転という「ねじれ国会」の下で政策執行がままならない行き詰まりを打開する必要に迫られた首相側の事情があった。しかし一方で、新テロ対策特別措置法案に頑強に反対し、政府・与党を揺さぶっていたはずの小沢氏が連立に積極的な姿勢を示したことも、首相がこの時期を選んだ背景にある。しかし仮に「大連立」が実現すれば、事実上の「大政翼賛会」状態となり、与党側にも民主党にも反発や警戒感が強まっていたことが、両党首の「挫折」につながった。
「連立というか、まあ新体制ですね。政策実現のための新体制」。首相は2日夜、小沢氏との会談を終えた直後、記者団にこのように説明した。
10月30日の首相と小沢氏との初会談終了後、与野党問わず「大連立」がにわかに脚光を浴び始めていた。今回の大連立協議の仕掛け人は、福田首相を支える森喜朗元首相、中川秀直元幹事長が中心。中曽根康弘元首相や読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長兼主筆も強く後押しした。
森氏は2日、埼玉県深谷市で講演し「私は(首相と小沢氏の)2人の会談を勧めた1人だ。うまくいくよう期待している」と期待感をあらわにした。中曽根氏もテレビ番組の収録で「小沢氏は大連立に思い切って踏み切るべきだ。国の方向付けを首相と小沢氏の2人がやらないと責任は果たせない」と強調した。
しかし、こうした大連立構想には自民党内に根強い抵抗もあった。2日の党首会談に先立って、町村信孝官房長官は、自民党各派の領袖を個別に回った。町村氏が連立政権協議が議題となることを念頭に話したところ、連立に賛成したのは、二階俊博総務会長1人だけで、山崎拓前副総裁、谷垣禎一政調会長、津島雄二元厚相らほとんどが連立に批判的な姿勢を示した。伊吹文明幹事長も記者会見で「(大連立は)なかなかすぐには難しいと思いますよ。政策は今までこれだけ違うんだから」と拒否反応を示した。山崎氏は読売新聞グループの渡辺氏に電話し「私は反対します」と伝え、激怒されたという。
しかし、首相や森、中川氏らは「大連立」を推進しようとした。首相は2日夜、記者団に「新しい体制をつくらなければいけないということは、与党が参院選で敗北した時からスタートしている」と大連立構想の出発点が参院選直後だったことを明かした。自民党が参院選に敗北した直後に、安倍晋三前首相の退陣を前提に福田政権を構想したのも、森、中川両氏、それに青木幹雄前参院議員会長の3人だった。
「大連立構想」浮上の経緯をよく知る自民党幹部は「まだ緒についたばかり。動き出したばかりだから静かに見守りたい」と語る。中川氏も「衆参分断政府の状態の下では当然のことだ」と語った。今後の焦点は「連立」以外の形で民主党から協力を得る方法として、政策別の「部分連合(パーシャル連合)」や「政策別の協議機関構想」が出てくるかどうかだ。
公明党幹部の1人は「福田さんは民主党から入閣させるような連立を考えていたのではない。連立と表現するよりは政策協議と言った方が正確だ」と指摘するが、民主党の拒否回答で「自民・民主連携」が冷水を浴びて、振り出しに戻ったのも事実だ。与党内からは、97年の沖縄米軍の強制使用に関する駐留軍用地特別措置法案の合意を機に自民、旧新進両党の「保保連合」に踏み出そうとして失敗した当時の小沢新進党党首と橋本龍太郎内閣の梶山静六官房長官らの挫折と、状況が酷似しているとの指摘も出ている。【中川佳昭、川上克己】
◇公明「かやの外」に不満
公明党内には今回の「党首会談・大連立構想」への慎重論、強い不満ががくすぶっていた。自民、民主の二大政党が手を結べば、これまでキャスティングボートを握ってきた存在感が軽くなる事態は避けられないからだ。北側一雄幹事長は先月31日の会見で「実際、選挙で戦う政党と連立が組めるのか。国民にとってそれが分かりやすいのか」と反発。公明党幹部の1人は「大連立を組んで、自民党が公明党を切り捨てようとしたら、それは自殺行為だ。自民党の選挙は成り立たなくなる」と強くけん制した。
こうした事態を重く見た福田首相は2日の民主党の小沢代表との会談の前に、太田昭宏代表と会談し「自公関係は必ず維持する」と明言、公明党内の疑心暗鬼の沈静を図った。会談直後にも、公明党本部で臨時役員会に出席中の太田氏の携帯電話に首相本人が電話を入れ、「民主党に断られましたよ」と報告するなど気配りを見せた。
支持母体の創価学会の女性層に影響力を持つ浜四津敏子代表代行は記者団に「びっくりしましたが、大あわてする必要もない。しばらく静観したい」と語り、平静を装う。しかし、両党首の詳細な会談内容は明らかになっておらず、公明党内に一度芽生えた不信感が尾を引く可能性もある。【西田進一郎】
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大連立協議の裏に「ナベツネ」 混乱に拍車
11月3日9時33分配信 産経新聞
福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表の2回目の党首会談が行われた国会議事堂3階の常任委員長室は、2日午前中から物々しい雰囲気に包まれた。
扉の前で衛視が目を光らせ、中では国会職員数人が、テーブルや椅子(いす)を次々にひっくり返していた。盗聴器が仕掛けられていないかチェックしていたのだ。
首相は予定の3分前の午後2時57分、淡々とした表情で部屋に入った。1分遅れで民主党の小沢代表。こちらは口を一文字に結び、いつになく厳しい表情だった。
民主党の鳩山由紀夫幹事長が「まず自己紹介を」と切り出すと、首相は「よくご存じじゃないですか」と応じ、みなが笑ったが、小沢氏はすぐ硬い表情に戻った。自民党の伊吹文明幹事長も場を和ませようと「われわれはビールのラベルみたいなものですから」と難解なジョークを言ったが、黙殺された。
伊吹氏らは直後に隣の控え室に移動し、前回と同様に首相と小沢氏の2人だけで会談は進んだ。
新テロ対策特別措置法案への理解を求める首相に対し、小沢氏は従来通り反対を表明、「それならば、基本法を作ったらどうですか」と自衛隊海外派遣のための恒久法制定を持ちかけた。
首相は「どういう原則でやりますか」と身を乗り出し、小沢氏の持論を熱心に“拝聴”した。会談中にもかかわらず、時折担当官僚らに電話で実現の可否を尋ねた。
会談開始から1時間10分で会談は中断したが、午後6時半すぎに再開。ここで首相は恒久法制定への意欲を強く示した上で、唐突に自民、民主の大連立構想を切り出した。
「この状況を打開しないといけない。政策実現のためにぜひ一緒に新体制を作りたい」
首相は大連立とセットで現職の自民、民主両党議員が定数1の小選挙区で激突しないよう中選挙区制復帰もいとわない考えを示唆し、小沢氏との信頼構築に向けた強い思いをにじませた。小沢氏は「党内で協議したい」とだけ述べた。
午後7時26分、小沢氏が先に席を立ち、会談は終了した。首相は伊吹氏らとしばらく話し込んだ後、部屋を後にしたが、その表情はいつになく穏やかだった。
◇
10月30日の会談で、首相と小沢氏は45分間にわたりひざ詰めで語り合ったが、首相は手の内を明かさなかったため、永田町は会談をめぐる憶測で持ちきりとなった。
首相の秘密主義は徹底していた。
1日昼、首相官邸で昼食を取っていた首相はポツリとつぶやいた。
「おいしいワインが飲みたいなあ。そうだ、今夜はワインのおいしい店に行こう」
首相はこの夜、ひいきにしている東京・帝国ホテル内の「レ セゾン」に秘書官らを連れていき、ワインを堪能した。
「そういえば、小沢さんもワインが好きだって言っていたなあ…」
「口が堅い」のは小沢氏も同じだった。恒久法制定に向けて動き出せば、旧社会党系勢力を多く抱える民主党の足元はグラつく。菅直人代表代行は、イラついた表情で小沢氏に近い議員らを次々に訪ね、「恒久法を協議するなんて、絶対にやっちゃダメですよ」とクギを刺して回った。
◇
会談内容は漏れなかったが、会談の仲介者が読売新聞の渡辺恒雄グループ本社代表取締役会長だったことが知れ渡ったため、混乱に拍車がかかった。渡辺氏は熱心な大連立論者であり、中選挙区論者として知られていたからだ。
渡辺氏は2日夕、民放報道番組の収録で、党首会談の仕掛け人なのかと問われ、「知りません」とうそぶいたが、「年内にも大連立政権を作って懸案をドンドン合理的に処理すべきだ」と持論をぶった。同席した中曽根康弘元首相も「政治家の本領を発揮するときだ。小沢氏が思い切って国家本位で大連立に踏み切ってくれれば」と同調した。
しかし、大連立構想は政局を不安定化し、解散風を加速しかねない。特に自民、民主のはざまに埋没しかねない公明党は危機感を募らせた。動揺を押さえようと森喜朗元首相は10月31日昼、自民党本部で細田博之幹事長代理に会い、首相に(1)公明党との連立維持(2)大連立構想に乗らない(3)早期解散に応じない-の3条件を譲らぬよう提言したことを伝えた。
それでも公明党の疑念は解けなかった。2日朝には、ある有力幹部が「今日の党首会談で憲法改正、中選挙区制、恒久法の3つが合意に向け大きく動く。完全な公明外しだ」との情報を流布。支持母体の創価学会までも「悪魔のシナリオだ」(関係者)とパニック寸前に陥った。
結局、「悪い予感」は的中した。会談後、公明党の北側一雄幹事長は「首相の判断を尊重したい」と語ったが、複数の与党幹部は2日夜、「大連立を持ちかけたのは小沢氏」との情報を流した。
民主党が受けた衝撃も大きい。会談後、小沢氏は役員会で「申し出を前向きに検討したい」と語ったが、党役員は「ちょっと待ってくれ。そんなもの信じられない」と一斉に反発。小沢氏は「分かった! 断ってくる!」と憤然と席を立った。
一方、首相は同日夜、記者団に「小沢氏は信頼に足るのか」と問われ、「ああっ! 信頼できないで話ができますか!」と気色ばんだ。小沢氏は首相に電話で連立構想拒否を告げたというが、両氏に芽生え始めた「絆(きずな)」が落とした波紋は幾重にも広がりつつある。
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[意識調査]自民と民主の連立政権に賛成? 反対? - クリックリサーチ
「連立」の検索結果(動画) - Yahoo!ニュース
昨日の午後からニュースに触れてなかったから
怒涛のごとく目に入ってくる報道の数々の中で
なんだそれ?の一番ニュース
まぁ 元々は仲間なんだよね
元社会党の方々は 腰抜けるほど驚いただろうけど(笑)
でもって 連立は小沢さんから持ちかけられたという話が出て
そんな事は言っていないの反論
ほらほらぁ 密室で行なうから 憶測やら思い込みやら出てくるじゃん
だから どっちを向いて政治に携わってるんだ?って事になる
自分の為 選挙に勝つ為
ちーーーっとも国民の方なんか見ちゃいない
・・・・・アホクサ。
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