安倍内閣が総辞職、現行憲法下で7番目の短期政権
9月25日15時2分配信 読売新聞
安倍内閣は25日午前の閣議で総辞職した。
入院中だった安倍首相も医師の外出許可を得て出席し、「体力の限界を感じるに至った。年金や教育、都市と地方の格差、テロとの戦いなど、内外に山積する課題を前に去ることは断腸の思いだ」と述べ、最後に17人の閣僚全員と握手をした。
首相は「1年間という短い期間で、教育基本法改正、憲法改正のための国民投票法の制定、防衛庁の省移行など、戦後の政権がなし得なかった改革を成し遂げた」との談話を発表した。
首相は閣議後、首相官邸の玄関ホールで女性職員から花束を贈られ、右手を挙げて軽く会釈、集まった約120人の職員の拍手を背に官邸を後にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000002-yom-pol
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福田氏、第91代首相に選出
9月25日17時53分配信 読売新聞
国会は25日、安倍内閣が総辞職したのに伴う首相指名選挙を行い、福田康夫・自民党総裁を第91代、58人目の首相に選出した。
福田首相は直ちに組閣作業に入り、同日中に組閣を終える。皇居での親任式・認証式は26日午前行われる。
首相指名選挙はまず衆院で行われ、与党の多数で福田氏を新首相に指名した。一方、野党が過半数を占める参院は決選投票で小沢一郎・民主党代表を指名した。
両院が異なる議決をしたため同日夕、両院協議会が開かれたが不調に終わった。このため午後5時半過ぎから開かれた衆院本会議で、河野衆院議長が「憲法67条の規定により、衆院の議決(福田氏の指名)が国会の議決となった」と宣告。正式に福田首相が誕生した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000011-yom-pol
福田首相を指名、組閣へ
9月25日19時3分配信 時事通信
衆院の議決が優先する憲法の規定に従って首相に選ばれ、笑顔を見せる自民党の福田康夫総裁(中央)(25日午後、国会内)(時事通信社)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000027-jijp-pol.view-000
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福田内閣の顔ぶれ (19:31)
総 理 福田 康夫
総 務 増田 寛也(民 間)再任
法 務 鳩山 邦夫(津島派)再任
外 務 高村 正彦(高村派)横滑り
財 務 額賀福志郎(津島派)再任
文部科学 渡海紀三朗(山崎派)
厚生労働 舛添 要一(無派閥)再任
農林水産 若林 正俊(町村派)再任
経済産業 甘利 明(山崎派)再任
国土交通 冬柴 鉄三(公明党)再任
環 境 鴨下 一郎(津島派)再任
官 房 町村 信孝(町村派)横滑り
国家公安・防災 泉 信也(二階派)再任
防 衛 石破 茂(津島派)
沖縄・北方 岸田 文雄(古賀派)再任
金融・行革 渡辺 喜美(無派閥)再任
経済財政 大田 弘子(民 間)再任
少子化 上川 陽子(古賀派)再任
官房副長官(政務) 大野 松茂(町村派)再任
官房副長官(政務) 岩城 光英(町村派)再任
官房副長官(事務) 二橋 正弘
http://www.jiji.com/jc/e?g=e08
Yahoo!みんなの政治 - 福田内閣閣僚名簿等 - 内閣閣僚名簿
ほとんど再任だし あんまり感想はないな。
「本院は福田康夫君を内閣総理大臣に指名することを決しました」
25日午後1時半。衆院議長、河野洋平の声が衆院本会議場に響くと、福田は席を立ち上がり晴れやかに一礼した。与党から大きな拍手がわいた。
首相を退任した安倍晋三は福田の様子を最後列でジッと見つめ続けた。昨年9月26日に同様の拍手を浴びた自らの姿を重ね合わせていたのだろうか。安倍は午前中の安倍内閣最後の閣議では「山積する課題を前に去るのは断腸の思いだ」と吐露していた。
安倍が本会議場に姿を現したのは午後1時3分。すでに開会を知らせるベルは鳴り終え、ほとんどの議員は安倍の入場に気づかなかった。前幹事長の麻生太郎が「本当にお疲れさまでした」と歩み寄ると、安倍は立ち上がろうとしたが、麻生は「そのままで…」と押しとどめ、深く頭を下げた。2人は握手で別れたが、安倍が本会議場で笑顔を見せたのはこの一瞬だけだった。
新内閣の組閣作業は、臨時国会中のため、大規模な閣僚差し替えは望めなかった。中途半端に閣僚を差し替えると逆に党内の反発が高まると踏んだようだが、新政権としては地味なスタートとなった。
× × ×
その組閣作業の中で、麻生は閣僚就任要請を固辞した。
24日朝、東京・神山町。久々に自宅でゆっくりしていた麻生は、枕元の携帯電話の着メロに起こされた。声の主は福田の所属する町村派重鎮だった。
「福田から何らかの入閣の打診があるかもしれないが、その時は受けてもらえないか」
麻生は「私は長い間要職を与えていただきましたので、しばらくゆっくりしようと思っています」と丁重に断ったが、声の主は「党が一致結束するためにもよろしく頼むよ」と念を押した。
この数時間後、再び麻生の携帯電話が鳴った。今度は福田だった。
福田「ぜひ内閣の一員として協力していただきたいのですが…」
麻生「大変有り難いお言葉ですが、私は一政治家として内閣に協力したいと考えています。それよりも私を支持してくれた甘利明(経済産業相)や、鳩山邦夫(法相)らをぜひよろしく」
福田にとって、総裁選で197票を獲得した麻生は「野放しにできない」存在だが、麻生は支持してくれた議員の気持ちを考えると、やすやすと要職に就くわけにはいかなかった。結局、福田は麻生の起用を断念した。
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24日に行われた「党四役」人事には早くも不満の声が噴出した。
第2派閥ながら、安倍政権に続いて派内から党四役を出せなかった津島派は特に深刻だ。津島派では、財務相の額賀福志郎が総裁選出馬断念に追い込まれた経緯もあるから、なおさらだ。
25日昼に都内で開かれた津島派の臨時運営幹事会。会長の津島雄二は「四役に代表選手を送り込めず大変申し訳ない。福田総裁は閣僚ポストでできるだけ配慮すると言ってくれた」と釈明したが、「党執行部にきっちりモノが言える派閥運営をすべきだ」などと数人が不満を爆発させた。
福田は臨時国会終了後に大幅な内閣改造を検討しているとされるが、逆に不満を増幅させる可能性も大きい。総裁選で党内に生じた傷は容易には癒えそうもない。
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連立与党の公明党は「ハト派」色が濃い福田政権を歓迎しているが、さっそくほころびも見え始めた。
福田は衆院での首相指名選挙直前に、国会内で開かれた公明党の代議士会に顔を出した。
「ここに来ても特別なところに来たような気がしない。しっかりと協力関係を築き、誠心誠意つとめたい」
福田のあいさつに公明党議員は満面の笑みと拍手で応えたが、続いてあいさつを促された自民党幹事長の伊吹文明の言葉に、前代表の神崎武法らの笑顔が一瞬消えた。
「政策は大事だが、人間の信義というものがある。苦しい時も約束を守る。うれしい時に有頂天になり、苦しい時にした約束を忘れるようでは、どんなに政策が立派でもこういう人間関係はうまくいきません」
最後は公明党へのリップサービスで結んだため、多くは伊吹にも拍手を送ったが、ある公明幹部は「『自民党の弱みにつけ込むようなマネはするな』とクギを刺したのか」といぶかる。
7月の参院選で愛知、埼玉、神奈川で現職候補を落とす歴史的大敗を喫した公明党は、敗因を自民党に追随しすぎ、「ブレーキ役を果たさなかったためだ」と結論づけた。支持母体の創価学会からも「閣外協力も視野に入れるべきだ」との声も上がる。
13日昼に開かれた公明党議員団会議では、国土交通相の冬柴鉄三が「自民党といつまでも『親密なだけの関係』を続けていてよいのか。自民党は選挙で応援してほしいだけなのかもしれない。考えを変えていかなければいけない」と言い切った。長く自民党とのパイプ役をつとめ、「自民党よりも自民党らしい」といわれてきた冬柴の発言だけに周囲は驚いた。
25日夜、福田と公明党代表の太田昭宏との初の党首会談がなごやかに行われたが、自公の絆(きずな)はもろくなり始めている。(敬称略)=この企画は石橋文登、水内茂幸、佐々木美恵が担当しました。
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070925/shs070925014.htm
【首相交代】(上)新YKK“謀議”で「反麻生」 いつの間にか町村派主導
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